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2020.05.25

大会情報

P.マッケンロー氏が今年のUSオープンについて発言

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現地5月22日、アメリカのテレビ局・NBCの「TODAY」に出演したパトリック・マッケンロー氏が、今年のUSオープンについて発言した。

USTA(全米テニス協会)の会議に出ているというマッケンロー氏は、「制限された観客数、もしくは無観客でも中止よりは良い、とUSTAで話している。すべての選択肢について協議しているところだ」と発言。一番の懸念は“世界中からプレイヤー(コーチやスタッフも含め)が会場に来るかどうかだ”と指摘した。

来年の全豪オープンも様々なシナリオを検討しているという中で、開幕まで残り3ヶ月、世界の感染の中心になってしまったニューヨークに選手が果たして渡米してくるのか? 新型コロナウイルスによる感染者数が減少を見せ始め、ゴルフやテニスの個人レベルでのスポーツが解禁になったばかりの現段階では誰もが懐疑的にならざるを得ない中での発言である。

全仏オープンが延期を決め、ウィンブルドンが中止を決定した今シーズン、USTAは安全面を確保しながらの開催は可能である、というメッセージを発表していたが、東京オリンピックが延期となったこともあり、開催に向けて努力はしたものの断念した…というシナリオも十分ありうる。一方で、USオープンについては、経済効果と新型コロナウイルス感染者の減少で安全なニューヨークをアピールしたいという狙いがあるという見方もある(これが本気なら政治的な圧力も相当にあるのだろう)。

そして現地5月24日、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、適切な衛生措置をとることを条件に、主要プロスポーツ・リーグ( NFL、MLB、NBA、WNBA、NHL、USTA=全米テニス協会、MLS=メジャーリーグ・サッカー)が州内でトレーニング・キャンプの開催することを許可する意向を明らかにした。
USオープン開催にとっては、一歩前進と言えるニュースだろう。いずれにせよ、USTAがどういう選択肢を取るのか今後も目が離せない。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)