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2022.02.19

選手情報

山﨑純平プロインタビュー「来年の全豪の予選にかかるようにランキングを上げたい」[2022年注目の若手男子プロ選手特集(1)]

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山﨑純平プロインタビュー「来年の全豪の予選にかかるようにランキングを上げたい」[2022年注目の若手男子プロ選手特集(1)]

むさしの村ローンテニスクラブを練習拠点とする
男子プロ4選手にインタビュー


先の全豪オープンで3回戦進出を果たしたダニエル太郎(エイブル/世界ランキング110位)もかつて練習していた埼玉・むさしの村ローンテニスクラブ(以下MLTC)。ここを練習拠点としているのが、山﨑純平(日清紡ホールディングス)、住澤大輔(橋本総業ホールディングス)、齋藤惠佑(富士住建)、正林知大(Team REC)の4選手である。2年ほど前から一緒に練習し、切磋琢磨している4選手に迫った。

【画像】山﨑純平プロのプレー写真はこちら

そもそもどうしてプロが4人も集まったのか。まずは4選手のコーチを務める武正真一氏(MLTCチーフコーチ)に話を聞いた。武正コーチは大学まで体育会でプレーし、大学卒業後、3年ほど神奈川・荏原SSCでコーチを務め、実家であるMLTCのコーチに就任。山﨑を小学生の頃から指導し続けており、山﨑と武正コーチのテニスに向き合う姿勢などに共感した若いプロたちが同じ方向性でやりたいと、約2年前から齋藤、住澤、正林と集まってきた。



4選手に対して武正コーチは、テニスのアドバイスを含め、どの大会に参加するのかツアー計画も一緒に相談して決めているという。ツアー計画に関しては選手のランキングによっても変わってくるが、「移動や練習、会場でのトレーニングなど、一人だと難しいこともプロが4人いれば協力できることも多くなります。今のところ参加できる大会はできるだけ“チーム”で行きたいと考えています」とプロが複数名いるメリットを生かして活動していくという。

コーチングについて特に意識しているのは、一人ひとりの考え方をよく聞く、ということ。「これまで育ってきた環境がそれぞれの選手で違うので、各選手がどのように考えているのか話をよく聞くようにしています。テニスに関して大切にしているのは、アドバイスするよりも、『今はこうだったよ』といったフィードバックです。もちろんアドバイスもしますが、その場合は選手の考えを尊重して伝えるようにしていて、選手に選択肢は与えるけれど、その選択は選手ができるように、というコーチングを心がけています」と選手自身で判断して取り組めるようなやり方をとっている。



MLTCでの練習については、午前2時間(10:00〜12:00)、午後2〜3時間(14:00〜16:00/17:00)行い、トレーニングを2時間(16:00/17:00〜18:00/19:00)行うのが基本のスケジュール。午前10時から打ち始められるように、その前に1時間程度ウォーミングアップを行う。内容については、午前は球出しやラリーなどの基本練習を、午後はポイント形式のゲームなど実戦練習を実施。ゲーム形式については「プレーの幅が広がる」ということから、シングルスだけでなくダブルスも行っている。トレーニングについては、各自のトレーナーと情報を共有し、相談しながら取り組んでいるという。

そんな武正コーチが練習の終わりに選手たちによく話すというのが、「今のすべてを出し切る」ということ。「それぞれの選手に違った課題が必ずあるので、そうした現状を把握してもらい、『これまでと違うテニスも必要だよ』と本人たちに考えさせることが大事だと思っています」と語る。最後に、4選手に対して「まずは身近にいる応援してくれる人に対して喜んでもらえるような、応援してもらえるようなプレーヤーになってほしい。そして、ここMLTCで頑張っているジュニアの憧れとなって、国内外で広く応援してもらえるような、テニス界を盛り上げていく存在になってもらいたいです」と期待を寄せていた。

〈武正コーチから見た山﨑純平〉
純平はテニスに対して真面目に取り組んでいて、時間を惜しまずテニスに努力することができる選手。誰が相手でも100%の集中力でプレーできます。プレースタイルにも表れていると思いますが、本当に真面目なんです(笑) ただ、そのあたりをもう少し変わっていけるといいかな、と。高さを生かしたサーブが持ち味ですが、高いボールに対して自分から攻撃できるように今、取り組んでいます。これからは試合の中で、相手とのさまざまな駆け引きが楽しめるような選手になってもらいたい。もっとゲーム性を高めればよりよくなると思っています。



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写真=テニスクラシック

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