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2022.05.03

選手情報

マレーがティエムと元GS王者対決に勝利、「もっと試合を重ねて、痛みや不快感が解消してほしいね」とエール [ムチュア・マドリード・オープン]

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試合後、マレーがティエムに言葉をかけるシーンも

現地5月2日、ATPマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン」(5月1日〜8日/スペイン・マドリード)シングルス1回戦、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク78位)は、ドミニク・ティエム(オーストリア/同91位)と対戦。6-3、6-4で勝利し、2回戦進出を決めた。

【動画】マレー対ティエム注目カードハイライト

互いに故障を乗り越え、ツアー復帰を果たした元グランドスラム王者が対戦という1回戦屈指の好カード。第1セット第1ゲームをラブゲームでキープしたマレーは、続くティエムのサービスゲームで、ミスを引き出して早くもブレークチャンスを握る。しかし、ここはティエムがあと1本を奪わせない。
見応えあるショットの応酬に、観客も歓声を上げる。その後はキープが続いたが、第5ゲーム、またもマレーは30-40と再びチャンスを迎える。ここでティエムのフォアハンドがオーバーとなってブレークに成功。マレーは、一度もブレークチャンスを与えず、6-3でセットを先取する。

復帰後、チャレンジャーツアーを含めて3連敗中のティエム。彼ならではの高く跳ねるスピンサーブも活かして、第2セット第1ゲームを良いリズムでキープすると、続くマレーのサービスゲーム、30-40とこの試合初めてのブレークチャンスを迎える。しかし、ここをサービスエースで凌がれる。このゲームでは合計3度のチャンスを作ったものの、あと1ポイントが遠い。すると、続く第3ゲーム、ティエムのフォアハンドにミスが出てサービスを破られてしまう。その後は、互いにチャンスを与えず。6-4、マレーがストレートで勝利した。

試合終了後、ネット際でマレーに言葉をかけられたティエムは、試合後に「彼の言葉は、とてもうれしいものだったよ。彼は、大きな怪我から復帰することがいかに大変かを知っている数少ない一人。股関節の怪我からどのように復帰したかというお手本でもある。その選手からの言葉だから、より価値があるね」と語ったとATPが紹介している。

かつて同じ手首の故障を経験しているというマレーは、「彼は長い間、離れていたから、戻ってくるのは簡単なことじゃないよ。精神的なものもあるし、もっと試合を重ねて、痛みや不快感が解消してほしいね。キックサーブもよくて、バックハンドもよかった。何より彼はとにかく動けるね。ただ、いつもなら決めるようなショットもあったね。彼のケガが私と同じかはわからないけど、手首は簡単ではないんだ」と会見で語っている。

また、「今日の試合はとてもよく動けたし、うまくプレーできた。サーブも良かったし、第2セット、4-3で40-0となった時に少しダウンしたことを除けば堅実な試合ができたと思う」とティエムに対して快心のプレーができたというマレーは、続く2回戦で第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同16位)と対戦する。

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