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2022.05.20

選手情報

大坂なおみとアニシモワの一戦を、大会が“見逃せない1回戦”の筆頭に紹介[全仏オープン]

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大坂の試合が、注目の1回戦の一つに

5月20日、全仏オープンはオフィシャルサイトで、女子シングルス1回戦の注目カードを紹介。その筆頭に、大坂なおみ(フリー/世界ランク38位)と第27シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同28位)の対戦をチョイスした。

【動画】“全仏で借りを返せるか!?”大坂なおみvs.アニシモワ全豪ハイライト

特集記事の中で、大会は「元世界No.1と元全仏8強が再戦。大坂のほうがグランドスラムでの実績は上。しかし、アニシモワは2019年の全仏でベスト8に進出するなど、クレーコートで成功を収めているし、今季もクレーでは、10勝3敗と結果を残している。大坂は先月のマイアミ大会で決勝に進出。トップのテニスを取り戻したかに見えたが、クレーコートのマドリード大会では2回戦敗退。アキレス腱を痛めてしまい、(全仏オープンへの準備は)2試合に留まっている」と紹介している。

大坂とアニシモワは、4ヶ月前の全豪オープン3回戦で対戦。激闘を繰り広げたことは記憶に新しい。試合は、大坂が第1セットを6-4で先取したものの、第2セット以降、強気のリターンなどで押してくるアニシモワのリズムが良くなり、3-6、6-7(5-10)で奪われて惜しくも逆転負け。試合後の会見で、大坂は「彼女(アニシモワ)は本当にいいプレーをしたと思うし、私も、かなりレベルの高いプレーをした。彼女のボールのペースには驚いたわ。構えている暇がないくらいすごく速く来るし、(軌道が)低くかった」とアニシモワのプレーを称えている。

大会も指摘しているが、大坂の足の状態は気がかり。ただ、大会前の練習では笑顔も見せており、「正直なところ、自分のキャリアにおいて、ケガで途中棄権するようなことはしたくないんです」とマドリード大会後の記者会見でも語っていることを考えると、“プレーできる”と判断しているということだろう。 

同会見では、NBAの伝説的選手マイケル・ジョーダンの名前を出して、「ジョーダンのインフルエンザ・ゲーム*のことを時々思い出すと、自分もそうあるべきだと思うんです。心の中では常に警戒心を持っている。私としては、そういったものを乗り越えたらどうなるのかを見てみたいと思っています。もし、ひどいケガをして、それでも試合を続けることができたとしたら、どんな気持ちになるのか知りたいんです」と苦境を乗り越えて、自身の未知の部分を知りたいとも語っている。

リターンマッチとなるアニシモワとの対戦。ジョーダンのように勝利をもぎ取ることができるか、大坂のプレーに期待である。

*1997年NBAファイナル第5戦、ブルズのマイケル・ジョーダンは体調不良でふらふらになりながら、38得点を記録して90-88で勝利。この試合は“インフルエンザ・ゲーム”と呼ばれている(食中毒とウイルスによる体調不良と言われている)。

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写真=田沼武男