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2022.10.22

選手情報

元世界1位ハレプ、ドーピング陽性で暫定的な出場停止処分に。本人は故意の摂取を否定「一度も頭をよぎったことがない」

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ハレプ、「一度も頭をよぎったことがない」と故意の摂取を否定

10月21日、女子テニスの元世界ランク1位、シモーナ・ハレプ(ルーマニア/世界ランク9位)からWADA(世界ドーピング防止機構)が禁止している物質が検出されたと、ITIA(国際テニス・インテグリティ機構)が発表。ハレプは、暫定的な出場停止処分を受けた。

【画像】ハレプ、自身のSNSでドーピング違反を完全否定「不正行為という考えは一度も頭をよぎったことがない」

ITF(国際テニス連盟)のドーピング防止規約に基づいて委任された第三者機関であるITIAによると、検体は今年8月のUSオープン時に採取。2つのサンプルに分けて分析した結果、一つのサンプルにWADAが禁止リストに掲載している物質、ロキサデュスタットが含まれていることが判明したという。ハレプは、もう一つのサンプルの分析を要求する権利を行使したが、同様の所見が確認。非特定物質だったため、公認大会への出場は認められない暫定的な資格停止処分を受けた。

これについて、ハレプは自身のSNSで「今日、私の人生の中で最も過酷な試合が始まる。ロキサデュスタットという物質がごく微量ながら陽性であると知らされ、人生最大のショックを受けたわ。私のキャリアにおいて、不正行為という考えは一度も頭をよぎったことがない。なぜなら、それは私がこれまで教育を受けてきた価値観にまったく反するものだから」と全面的に否定。

「このような不公平な状況に直面した時、私は混乱し裏切られたと感じているわ。私は、禁止薬物を故意に摂取したことはないと証明するために最後まで戦うし、いずれ真実が明らかになると信じている。タイトルやお金のためではない。名誉のためであり、この25年間で私がテニスというゲームとはぐくんできたラブストーリーのためなの」と、真実を証明するため最後まで戦い抜くと綴った。

2017年10月に世界ランク1位になっているハレプは、2018年の全仏オープンでグランドスラム初優勝を遂げると、翌年のウィンブルドンも制覇。今季は、開幕戦のWTA250メルボルン大会で優勝すると、その後も安定した成績を残しており、USオープン前哨戦のWTA1000トロント大会でツアー通算24度目のシングルスのタイトルを手にしている。

しかし、USオープンで初戦敗退後には、以前から呼吸することに問題があったとして鼻の機能的な部分と美容整形を兼ねて手術を実施。今季終了を発表していた。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma