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2020.04.27

ギア情報

#アルパワー史上最強説 「ALU POWER」ゲージ違い試打実験Part2

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ALU POWER 115(新発売)、ALU POWER 120、ALU POWER 125、ALU POWER 125 ICE BLUE(新発売)、ALU POWER 128 ROLAND GARROS(新発売)、ALU POWER 130(新発売)、ALU POWER 130 ICE BLUE(新発売)、ALU POWER ROUGH 125/130(新発売)、ALU POWER SOFT 125、ALU POWER SPIN 127とバリエーションが増えた「ALU POWER」シリーズ。その中で、どれがベストなのか? 先月号では、「ALU POWER 115」「ALU POWER 125」「ALU POWER 130」を、(広)(川)が試打。 (広)が「ALU POWER 130」、(川)が「ALU POWER 125」を“No.1 ALU POWER”にチョイスした。しかし、これで話は終わりではない。

選んだ“No.1 ALU POWER”にしても、もちろん要望はある。その要望に対してウイルソンが出してくれた処方箋を今回テストした。
「ALU POWER 130」を選んだ(広)に対しては「ALU POWER 128 ROLAND GARROS」を、「ALU POWER 125」を選んだ(川)に対しては「ALU POWER 115」×「ALU POWER 130」のハイブリッド(縦横逆バージョンも)を。それぞれどんな感触だったのかをレポートしていこう(試打ラケットは、前回と同じPRO STAFF 97 CV、テンションも同じ48ポンド)。

※先月号の「ALU POWER 115」「ALU POWER 125」「ALU POWER 130」試打はこちらをチェック





<ALU POWER 128 ROLAND GARROS>をテスト!!
ALU POWER 128 ROLAND GARROS


■定価(税抜き): 単張り[WR8302401128]¥2,900 リール[WR8302501128]OPEN価格 ■カラー: レッドクレー ■素材: ポリ・エーテル・エーテル+アルミニウム ■タイプ: モノ ゲージ: 1.28mm ■長さ: 単張り12.2m、リール200m


前回、「ALU POWER 130」の良さは衝撃的だった。1.30mmというのは、パワーがある人のためのもの、と思い込んでいたが、実は違った。
まずストリング面全体がたわむ感じになり、ALU POWER独特の柔らかな打球感が顕著になる。スピンよりパワーのイメージが強くなり、高さコントロール性が増すというのが、私がNo.1に押した理由である。ストローク、ボレー、サーブ、どれもが普段使用している「ALU POWER 125」より打ちやすかった。その上での、あえての注文は、「ALU POWER 130」の打ち味をキープしつつ、「スイートエリアを先端部に伸ばしたい」ということ、そしてあわよくば「パワー、スピン性能も底上げしたい」ということだった。

それに対しての“ウイルソンの処方箋”は「ALU POWER 128 ROLAND GARROS」である。1.30mmと比較するとわずか0.02mmの違い。打ってみるとどうなったか?
結果を先に書くと、ものすごく良かった。ALU POWER 130の長所は、先ほど紹介したとおり、ソフトさが助長された打球感、そしてコントロール性。「ALU POWER 128 ROLAND GARROS」では、ソフトさではわずかに劣るものの、まずスピン性能、パワーはアップする。ダンピング(ストリング面のたわみ)に関しては、普通に考えれば0.02mm分、小さくなるわけだが、先端部部分でもより飛びやすなり、ショットミスが減った。

ストロークでは、ネット上の狙っているエリアを通しやすくなり、スピンもかかる。サーブでは、スピン系にキレが増す。これは特に良いと思ったのはボレーである(ALU POWER 130もボレーは良かった)。ソフトがあり、スピンがかかり、パワーも出る。だからこそ、きれいな軌道でのボレーが打ちやすい。特にダブルス中心の人でボレーが苦手な人は、太めのゲージを試してほしい。
技術的にも体力的にも上級者ならばALU POWER 115という選択になるかもしれないが、一般的にはこの「ALU POWER 128 ROLAND GARROS」というチョイスは素晴らしくよく感じる。太さへの抵抗はあるかもしれないが、逆に驚くことだろう。“こんなに良いとは思わなかった!”と。







<縦ALU POWER 115×横ALU POWER 130>をテスト!!

ALU POWER 130

■定価(税抜き): 単張り[WR8302201130]¥2,900 リール[WR8302301130]OPEN価格 ■カラー: シルバー ■素材: ポリ・エーテル・エーテル+アルミニウム ■タイプ: モノ ■ゲージ: 1.30mm ■長さ: 単張り12.2m、リール200m

ALU POWER 115

■定価(税抜き): 単張り[WR8302401128]¥2,900 リール[WR8302501128]OPEN価格 ■カラー: シルバー ■素材: ポリ・エーテル・エーテル+アルミニウム ■タイプ: モノ ■ゲージ: 1.15mm ■長さ: 単張り12.2m、リール200m

先月のWilson Web Magazineの試打では、「ALU POWER 125」が私のお気に入りに! というのも、柔らかい打球感の中に適度な弾きがあり、力を入れなくてもボールを飛ばすことができたから。一方で、もう少し柔らかい打球感やパワーを求めた。そこで、ウイルソンの答えは、1.15mmと1.30mmのハイブリッド!

まず試打したのは、メインに1.15mm、クロスに1.30mmという組み合わせ。
打ち始めてすぐに感じたのは、非常に軽快で嫌な感覚がまったくないということ。ストロークでは、フェイスが横になるため、ボールの行方に大きく関係するのはメイン(縦糸)だ。おそらくメインに1.15mmが張ってあることで、細いストリングのソリッド感を感じられたのだろう。しかし、打球感は決してハードではなく、クロスに1.30mmがあるため、単張りより打球感が柔らかいセッティングに。先月の試打では、「1.15mmはコントロール性に欠ける」というレビューをしたが、それを1.30mmのストリングが補い、ボールの飛びやコントロールが安定したのだと思う。
「1.25mmが自分のベストバイ!」だと思っていたが、“ポリ×ポリのハイブリッド張り”も今後の選択肢に入れたい! そう思わせてくれるほどこの組み合わせはよかった!!





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