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2021.02.03

選手情報

【田中愛美プロコラム(7)】私が選ぶ!! 車いすテニスダブルスの超絶プレー3選!

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車いすテニスダブルスの
超絶プレーをご紹介

こんにちは、車いすテニスプレーヤーの田中愛美です。
今回は前回ご紹介しきれなかった、車いすテニスダブルスの見所についてです!

以前、車いすテニスの見所で「そんなところまで取れるんだ! という驚きがある」とご紹介したことがありますが、“男子ダブルスでまさにこれ!”という動画をいくつかピックアップしてみました。そしてコートを2人で大きく動き回る健常ではなかなか見ない動きにも注目してみてください!

【写真】田中愛美プロの練習風景



S.ウデ(フランス)/N.パイファー(フランス)vs. G.リード(イギリス)/A.ヒューイット(イギリス)による1分40秒にも及ぶ長いラリー。実はこれファイナルセットなんです。
両者のコートカバーリングの精密性、阿吽の呼吸でコートを動き回るところはまるでショーを見ているかのよう。
ボレーなどでの派手なショットはありませんが、何度もナイスファイトを見せているのは観客の歓声からも分かりますよね。



お次は、S. オルソン(スウェーデン)/J.ジェラード(ベルギー)組vs. G.リード(イギリス)/A.ヒューイット(イギリス)によるラリーです。
ウィンブルドンといえば芝! これが車いすの天敵なのです。天然芝はタイヤへの引っ掛かりが多く思うように動けないもの。それでもフェンスギリギリまで走って追いかけるボールへの執念、本当に尊敬しかありません。
この動画ではオルソン選手が画面左奥フェンス手前でギリギリ返球。腕を伸ばした際にバランスを崩し前のめりに転倒してしまいました。
これはもうダメだと誰もが思った次の瞬間、パートナーのジェラード選手がコート真ん中にスタンバイし、相手のボールを高く上げて時間を作り、その隙になんとオルソン選手自力で起き上がりコートに復帰!! そして見事そのポイントをゲットしたのです。
転んでも自力で起き上がるオルソン選手、そしてそれを分かっていたかのようにラリーを繋げたジェラード選手、二人の信頼からなせるナイスプレーに観客も大盛り上がりのナイスポイントでしたね。

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写真=中川和泉/NBP