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2021.02.11

大会情報

世界1位バーティ、突然の不調から立ち直って親友対決を制す

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「今日は何ゲームかダメな時があった」と振り返ったバーティ

全豪オープン4日目、センターコート(ロッド・レーバー・アリーナ)の第2試合は、第1シード、アシュリー・バーティ(世界ランク1位)とダリア・ガブリロワ(世界ランク387位)のオーストラリア人対決が組まれた。
バーティが24歳、ガブリロワが26歳と年齢が近いこと、さらにバーティを指導するクレイグ・ティザーコーチがガブリロワを一緒に見ていた時期もあるなどで、「お互いのことをよく知っている」(バーティ)という間柄だ。


【動画】「バーティ対ガブリロワ」ハイライト


試合は、ガブリロワのブレークでスタートする。波乱の展開かと思われたが、その後、ガブリロワは第1セット3回のサービスゲームをすべてブレークされてしまう。スピンが効いたボールをていねいにコースに打ち分けていったバーティが、6-1でまずセットを先取する。元気がないガブリロワだったが、第2セット第1ゲームで初キープに成功。すると第2ゲームは、3度ダブルフォールトを犯したバーティに助けられてブレーク成功。労せず2-0とリードを作る。

ただし、ここで「正しいことをしっかりやろうとした」というバーティ。集中力を高めると、3連続ブレークに成功して5-2とリードを作る。このままストレートで終わる。そう思われたが、なぜかここから多彩なテニスを展開するガブリロワに、バーティのリズムは狂わされて5オールと追いつかれてしまう。
「ちょっと、自分のテニスを失ってしまった」と試合後に振り返ったバーティ。6-6としてタイブレークに持ち込むと、再び丁寧にコースをついて、9-7で勝利を決めた。

第2セット、突然の不調もあって、テーピングを巻いている左太ももに問題が発生したのかと思われたが、バーティは「(調子の波があるのも)当然のこと。私は約1年間、テニスをあまりやっていなかった。だから集中力、プレーともに波がある。安定感を取り戻す必要があると感じているけれど、今日は何ゲームかダメな時があった。(左太ももについては)プレーに影響はない。テーピングは影響が出ることがないように巻いているものなので」と太ももは大丈夫だと説明した。

3回戦は、第29シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア/世界32位)との対戦が決まっている。前哨戦のギプスランド・トロフィーでは、全仏女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)、世界ランク2位のシモーナ・ハレプ(ルーマニア)を倒すなど、調子がいいだけに、バーティにとっても要注意の対戦相手となりそうだ。

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Photo by Takeo Tanuma