close

2021.02.28

選手情報

大坂なおみが語った苦手な「クレー&芝サーフェス」への可能性

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

「他のサーフェスでもうまく
プレーできるようになりたい
」と語る大坂

2月20日に行われた『全豪オープン』の決勝でジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした世界2位の大坂なおみ(日清食品)が、「Tennis.com」のインタビューに応じ、今後の目標を語った。

先日の全豪制覇により、23歳にしてすでに4つのグランドスラムタイトルを手中に収めた大坂。すでにハードコートでは他を寄せ付けないほどの圧倒的な強さを誇り、昨年8月のWTAプレミア5「ウェスタン・サザン・オープン」からハードコート20連勝と勢いは止まらない。


【参考】大坂なおみ全グランドスラム成績


だが、大坂はクレーコート・芝コートを苦手としていることで知られ、依然として全仏オープンとウィンブルドンでは3回戦以上に進出した経験がない。生涯グランドスラム(四大大会をすべて制覇すること)への期待が高まる今、大坂にとってはハードコート以外のサーフェスの苦手意識克服は大きな課題である。中でも芝コートに対しては「私はジュニアでプレーしたことがないから、芝でプレーして育ったわけではないの」と語っており、依然として一抹の不安を覗かせている。

一方で大坂は2019年の「メルセデス・カップ」、「マドリード・オープン」や「イタリア国際」でいずれも8強以上に進出した経験から、「私はクレーで悪いプレーをしていたわけではない。正直言って、クレーはまだ運がいいと思うわ」と発言。また、「ただ単に、クレーや芝での経験が足りないだけかな。もっとそれらのサーフェスに慣れないといけないと思う」と決して悲観はしていないようだ。その上で大坂は「他のサーフェスでもうまくプレーできるようになりたい。それが自分の最大のゴールだと思っている」と前向きに目標を掲げた。

昨年の6月から中村豊トレーナーをチームに迎え入れ、フットワークの強化に努めてきた大坂。好調を維持できれば、クレーコートや芝コートでも日ごろの練習の成果が発揮される可能性は高いと言えるだろう。今シーズンはハードコートだけでなく、すべてのサーフェスで活躍する姿を見せてもらいたい。

文=中村光佑

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

Photo by Takeo Tanuma