「もうプレーできないかもしれない」と
考えた時もあったと語ったフェデラー
3月19日、ATPはテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス)のツアー復帰を祝し、YouTubeで「"Finally, I'm Back" – Federer(“ようやく私は戻ってきた”-フェデラー」と題したスペシャルビデオを公開。すでにテニスファンの間で大きな話題となっており、続々とコメントが寄せられている。
【動画】フェデラーのスペシャルインタビュー動画
昨年の全豪オープン準決勝以来、右ヒザのケガで長らく戦列を離れていたフェデラーは、先週まで開かれていたATP250「カタール・エクソンモービル・オープン」で約14ヵ月ぶりにツアーへと帰ってきた。同大会に第2シードとして出場したフェデラーは、2回戦で世界28位のダニエル・エバンズ(イギリス)をフルセットの末に下し、復帰初戦を白星で飾っていた。準々決勝ではニコロズ・バシラシビリ(ジョージア)を相手にマッチポイントを握りながら惜しくも敗れたが、1年以上にわたるブランクを感じさせないプレーで会場を沸かせた。
スペシャルビデオにはカタール大会の開幕前に行なわれたフェデラーへのインタビューも収録されており、現在の心境や今後に向けての意気込みなどを赤裸々に語っている。最初にカムバックを果たしたことについて問われたフェデラーは「ついにテニスコートに戻ることができた。一つひとつのポイント・セットをプレーできることに喜びを感じている。復活までに、ここまで時間を要するとは思っていなかったけど、また試合ができることは嬉しい」とコメント。
一方でフェデラーは「昨年の全豪の後、ヒザのことを考えるとやはり幸せではなかった。スイスに戻った時、『これだけヒザが悪いと、もしかしたらもうプレーできないかもしれない』と考えたりもした」とした上で、「チームやドクターと話をして、手術をすることになった。(今年の)ウィンブルドンまでに回復出来たらいいと思っていたけど、ヒザの状態は完全に良くなっていなかったから、それは辛かったね」と大きな悩みを抱えていたことも明かした。
それでも最後には「試合と練習は違うし、一歩ずつ、時間をかけることにはなると思うけど、最初のゴールとして、(得意としている)ウィンブルドンまでにはできるだけベストのコンディションに持っていきたい」と前向きな言葉を口にした。
今年8月で40歳を迎えるが、今なおテニス界で輝きを放ち、絶大な人気を誇るフェデラー。まだまだこれから先も持ち味の芸術的かつ華麗なテニスで多くのファンを魅了してほしい。
文=中村光佑
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