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2021.06.16

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マレー感涙、母国開催の芝大会で復帰! 「テニスが大好きなんだ」と涙流す[シンチ選手権]

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Photo by Getty Images

マレー、ペールに快勝! 約3年ぶりに芝コートでシングルス勝利

6月15日、「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)シングルス1回戦が行われ、アンディ・マレー(イギリス/世界ランク124位)が、ブノワ・ペール(フランス/同46位)に6-3、6-2でストレート勝利。約3年ぶりとなる芝コートでシングルス勝利を挙げたマレーは、試合後のオンコートインタビューで「テニスが大好きなんだ。この数年、満足にできなかったからここで再びプレーできるのは素晴らしい」と涙で声を詰まらせながらも喜びを語った。

【動画】マレー、3年ぶりに芝コートで勝利! 涙のオンコートインタビュー&マッチハイライト

今年3月のATP500ロッテルダム大会以来のツアー出場となったマレーは、ワイルドカード(主催者推薦)で出場。芝コートでは、2019年の同大会でフェリシアーノ・ロペス(スペイン)と組んだダブルスで優勝を果たしているものの、シングルスでは2018年ATP250イーストボーン大会以来、約3年ぶりとなった。

この日の試合では、試合序盤には足を滑らせる場面もあったマレーだが、ゆったりとしたフォームから鋭いショットを連発。ペールのドロップショットにも素早く反応するなど前後左右にコートを駆け、次々とポイントを獲得した。結局、ペールのサービスゲームを3度破り、ストレートで勝利。ブレークポイントを与えることなく、試合を締めた。

試合後のオンコートインタビューでマレーは「体は老いたね」とジョークを交えながらも、「テニスをするのが大好きなんだ。戦うことでハードワークすることができる。この数年、満足にできていなかったからここで再びプレーできるのは素晴らしい」と涙ながらに語った。

また、試合後の会見では「本当にプレーしたいと思っていたんだ。(オンコートインタビューで)言ったように、この数年は機会に恵まれていなかった。機会があったとしても、それは短いものだったんだ。今大会、3年ぶりに芝でシングルスをプレーし、ただ外でプレーしうまくできたことがうれしかった。挫折を感じながらも、それを乗り越えてきたことを誇りに思う。(涙が出た理由について)何か一つに絞るのは難しく、たくさんのことが重なったように思うよ」とコメント。

さらに、キャリア通算677勝202敗という戦績を残してきたマレーでさえも「今日は本当に緊張したよ。朝から緊張し、ワクワクもしていた」と、母国での大会そして3年ぶりに芝コートでのシングルスの試合に緊張が隠せなかったという。それでも、「最初の数ゲームが終わった時点で自分の体や腰のことよりも試合に集中するようになっていた。実際にコートに出た時には、とても気分が良かったね。試合の1時間半前にトイレに行って、45分間で4回目だったかもしれない(笑) 今でももちろん緊張するが、そういう時こそ“自分を信じろ”と言い聞かせなければならない」と、数年にわたり悩まされてきたケガのことよりも試合に集中できていたと語った。

2回戦でマレーは、第1シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同9位)と対戦予定。トップ10を相手にどのようなプレーを見せてくれるのか期待したい。

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