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2021.08.14

選手情報

40年前は片手バックの男子選手が8割を占めていた! 男子トップ20における片手バックの割合と過去40年間の推移

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男子トップ20に占める片手バックの選手の割合を
10年前、20年前、30年前、40年前と比較

現在、活躍する若手選手の多くがロジャー・フェデラー(スイス/世界ランキング9位)への憧れを持っており、それを隠すことなく語っている。フェデラーのプレーにおいて欠かせないのが片手バックだ。フェデラーのコーチであったセップリ・カコフスキー氏が片手バックの信奉者だったことも理由だが、そもそもフェデラー自身がボリス・ベッカー氏やピート・サンプラス氏など片手バックの選手に憧れがあったようだ。そこで、片手バックの選手の割合をトップ20で計算し、過去40年間、10年ずつの経過を調べてみた。

【SNS】片手バックについて語るフェデラー

1981年には片手バックが主流だった

1981年から10年ごとの7月末時点におけるATPランキングトップ20の中で、片手バックの選手が何人いたのかを調べた(ATP公式サイトを中心に、その他の情報も参考にした)。この結果(下記リンク先)からわかるのは、まず1980年代には片手バックが主流であったということだ。20人中16人の選手が片手バックであり、1991年においても半数以上(12人)が片手バックだった。


【図】トップ20における片手バック選手の割合の推移

現在ではステファノス・チチパス(ギリシャ/同3位)やデニス・シャポバロフ(カナダ/同10位)など人気の若手にも片手バックの選手がいる。しかし、トップ20に占める割合は1981年に8割だったものが2割(4人)まで減少している。

現在、大坂なおみ(日清食品/同2位)のフィジカルトレーナーを務めている中村豊氏によれば、片手バックが減少した大きな理由の一つはラケットなどテニス用具の進化だとしている。ラケットやストリングが進化したことで、それまでよりスピンがかかりやすくなったり、ラリーが高速化したりしたことが一つの要因であると考えられる。

片手バックが生み出すダイナミックで多彩なプレーは魅力的

だんだんと減少している片手バックだが、フェデラーのようにスライスやネットプレーなど多彩でダイナミックなプレーを得意とする選手は魅力的である。今後も、意表をつくプレーで楽しませてくれる片手バックの選手の活躍に期待したい。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma