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2021.09.04

大会情報

プロ生活10年を迎えた内山靖崇、国内プロ大会を創設「選手としての道を突き進みながら日本テニス界の発展に力を注ぎたい」

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自身が幼少期に抱いた憧れを今のジュニアにも体験してほしい

男子テニスの世界ランク123位、内山靖崇(積水化学工業)が、9月5日から12日まで自身が主催する新たな国内大会「Uchiyama Cup」を故郷である北海道・札幌(札幌市平岸庭球場/ハードコート・デコターフ)で開催する。引退後ではなく現役のプロ選手がトーナメント・ディレクターとして大会を主催することになったきっかけや開催にあたり重要視したことを語ってくれた。

【画像】内山靖崇が国内大会を創設! ATPツアーを主戦場に、今シーズンはグランドスラム3大会で本戦入り

今大会、賞金総額は300万円となり、全日本選手権や全日本室内選手権などに次ぐグレードの国内大会となる。開催を決めた2のは2019年末、内山は当初ITF2万5000ドルやチャレンジャーなどの国際大会を考えていたという。だが、初めて大会を主催することに加え、新型コロナウイルスの影響で2020年大会が延期となったこと、今もなお海外選手が日本でプレーすることが難しくなっていることなどから国内大会にすることにしたという。

それ以前に、なぜツアーで戦う選手がプロの大会を開催することになったのか?
そのきっかけとなったのが幼少期に抱いた憧れだった。「テニスを始めたのが小学校2年生で、その頃に札幌でエキジビションマッチが行われて、そこに出ていたのが鈴木貴男さんや増田健太郎さん、デ杯監督の岩渕聡さんだったりする。そういった方々が、札幌で試合をされているのを見て、まだテニスのことをわからない状況だったんですけど、プロの選手が打つボールや動き、ラリーのすごさに圧倒されて、『僕も将来こういったボールを打てるようになりたい』『こういった選手になりたい』という憧れを抱いた経験がありました」と語った。

さらに、「今、北海道でプロのトーナメントが行われていないので、同じような体験をジュニアがすることができないのはもったいないなと思っています。トップ100入りを2019年に達成したことで、選手としての道を突き進んできた10年、そして突き進みながらも今までの恩返しや未来のテニス選手、日本テニス界の発展というところにも力を注いでいきたいなと思った」とし、今大会の開催を決めた。残念ながら今大会は無観客で行われることとなってしまったが、北海道ジュニアの上位進出者などにワイルドカード(主催者推薦)を与えている。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma