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2022.01.09

選手情報

ジョコビッチ入国問題、現地10日10時から審理開始。同日決着の見込み

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ジョコビッチは果たして全豪に出場できるのか

ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)のオーストラリア入国に関する訴訟について、1月10日(月)10時から審理が行われると、イギリス「メール」が伝えた。その日の内に、結果が出る見込みだという。

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ジョコビッチは1月4日、「僕はこの休みの間、愛する人たちと素晴らしく充実した時間を過ごし、今日は(ワクチン接種)免除の許可を得て、オーストラリアに向かう。行くぞ、2022年!」とSNSに投稿。同日、テニス・オーストラリアも、ジョコビッチが新型コロナウイルスの予防接種に関する医学的免除を受けたことを発表している。
そして5日にジョコビッチが、メルボルンに到着したところ、国境警備隊(ABF)が入国の必要な証拠を提出できなかったとして、入国ビザを取り消し。国外退去処分としたが、ジョコビッチが異議を唱えて訴訟を起こすことになった。

ジョコビッチが得たという“(ワクチン接種)免除の許可”だが、オーストラリアのスコット・モリソン首相は「そのような免除はない。彼も他の人と同じルールに従うことになる」と発言している。しかし、ジョコビッチの弁護団は、内務省から入国許可の書類を受け取っていると裁判所に示しているという。

状況としては、ジョコビッチは11月18日にビザを取得、12月30日にテニス・オーストラリアからの免責証明書を受け取り、入国ができると判断したとのこと。しかし、ビザに関しては、旅行者がオンラインで申請するもので、入国を許可するものではないのではないかと言われている。

通常、オーストラリア国民でない場合は、オーストラリアに入国するために2回のワクチン接種が必要とされているが、オンライン申請で昨年12月16日に新型コロナウイルスの陽性となっているため、過去6ヵ月以内に感染しているため、ワクチン接種を免除されたとジョコビッチは語っているという。
ちなみにジョコビッチは、感染したという16日、そして17日、18日にセルビア国内でイベントに出席している。

10日に行われる裁判は、同日中に結果が出る模様と伝えられているが、裁判が長引くケースも考えられるとのこと。その場合、ジョコビッチは国外退去を選択せざるを得なくなるだろう。

また現在、同問題に対して厳しい発言をしているモリソン首相だが、10月末の時点では、「ワクチンを受けていない人を2週間隔離するというのは賢明なこと。しかし、少し柔軟性も必要だ。私たちはこの国で大きなイベントを開催したいと思っている。それは多くの雇用を生み出すことにもなるし、オーストラリアがオープンだということを世界に示したい」とワクチン未接種の選手でも入国できる可能性を語っていた。

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Photo by Takeo Tanuma