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2022.01.12

選手情報

WTA、豪ビザ取り消された選手の強制出国に「プロセスに従って入国した選手にとって不幸」と声明

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WTA「この不幸な状況に適切な方法で対処する」

1月12日、WTA(女子テニス協会)は、オーストラリアのビザが取り消され、出国を強いられたレナタ・ボラコワ(チェコ/ダブルス世界ランク82位)についての声明を発表。「承認されたプロセスに従って入国した選手にとって不幸なこと」だとした。

【画像】ボラコワと同じくビザの問題があったジョコビッチは入国許可されコートで練習

2017年に二宮真琴(エディオン)と組んでウィンブルドンベスト4入りなどダブルスで活躍するボラコワは、ワクチン接種を受けていないものの、昨年12月にコロナ陽性となっていたため、免除を受けてオーストラリアに入国。全豪オープン出場へ向け、5日にメルボルンで行われた前哨戦にも出場していた。

しかし、ジョコビッチの入国問題が取りざたされると、ボラコワのビザも取り消しに。ジョコビッチと同じ隔離施設に入れられ、8日に出国させられることとなった。

これについてWTAは、「(テニス・オーストラリアCEOの)クレイグ・タイリー氏とテニス・オーストラリアが、すべての人にとって困難な状況で“夏のテニス”を開催するために行った努力を支持し、感謝している。WTAは、すべての選手がワクチン接種を受けるべきだと考えており、我々が競技を行うオーストラリアの地域社会を守るために実施されている政策を全面的に支持している」とコメント。

だが、入国が認められたジョコビッチとは反対に、出国を強いられたボラコワについては、「承認されたプロセスに従って、入国のための医学的免除を受けた選手にとっては不幸なことだ。レナタ・ボラコワは、これらの規則と手続きに従い、入国時に許可を受け、大会に出場した。しかし、何も悪いことをしていないのに、突然ビザが取り消された」と述べ、「我々は、すべての当局と連携し、この不幸な状況に適切な方法で対処する」とした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma