10ポイントタイブレークの末、大坂が逆転負け
1月21日、全豪オープン5日目、女子シングルス3回戦。前回女王で第13シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク14位)は、アマンダ・アニシモワ(アメリカ/同60位)と対戦。大坂はファーストセットを奪ったものの、6-4、3-6、6(5)-7で逆転負け。大会連覇は達成できなかった。
【動画】大坂なおみ対アニシモワ試合終了の瞬間&マッチハイライト
1回戦のカミラ・オソリオ(コロンビア/同53位)、2回戦のマディソン・ブレングル(アメリカ/同54位)に対して難しい局面もあったものの、ストレート勝ちを収め、5年連続6度目となる3回戦進出を決めている大坂。この試合に向けて、「彼女と打ったり、練習をしたことがないから試合に向けてはとても新鮮な気持ち」と語っている。
試合はアニシモワのサーブからスタート。緊張からか2つのダブルフォールトも出て、大坂がいきなりブレークに成功する。一方、大坂は時速182キロのサービスエースを奪うなど、ファーストサーブが決まり、難なくキープに成功する。
続く第3ゲームでもブレークチャンスを迎えるが連続ブレークはならず。このゲームから徐々に、アニシモワのショットが良くなっていく。すると、3-2で迎えた第6ゲーム、大坂にミスが続き30-40とピンチを迎える。ファーストサーブが入らなかった大坂だが、ラリーで打ち勝ってここをキープする。
セカンドサーブになるとリターンを強打してくるアニシモワ。しかし大坂は、そのプレッシャーに負けず。第8ゲームで高確率でファーストサーブを入れてキープすると、サービング・フォー・ザ・セットの第10ゲームをラブゲームでキープ。6-4でセットを先取する。このセット、大坂はファーストサーブ成功率が59%で81%のポイントを獲得。セカンドサーブでは64%のポイントを獲得している。
第2セットは激しい攻防となる。第2ゲーム、第3ゲームはロングゲームに。ブレークポイントを迎えるが、12ポイントの末に大坂、アニシモワ共にキープする。しかし、第4ゲーム、またもアニシモワに粘られると、大坂は2本目のブレークポイントでドロップショットを決められてブレークを許して1-3とされる。
1回戦後、「すべてを常に完璧であることは不可能だということもわかっている。落ち込むことがあってもそれを受け入れて、克服する方法を考えなければならない」と語っていた大坂。不安定ながらもプレーに集中。第6ゲームはブレークチャンスを与えることなくキープを続けて、チャンスを待つ。
3-5で迎えたアニシモワのサービング・フォー・ザ・セット、30オールとなったが、大坂がバックハンドを連続ミス。第2セットは6-3でアニシモワが奪取する。
第3セット第2ゲーム、アニシモワはアドサイドで連続ダブルフォールト。続いて強打を決めて大坂がまずブレークチャンスを迎えるが、あと1本が奪えない。
ここでサーブとなる大坂だが、しゃがんで足元にいた虫をつぶさないように逃す余裕を見せた。このゲーム、大坂にミスが出てブレークポイントを迎えたものの、粘り強くプレーしてキープに成功する。
互いにブレークはできず。第5ゲーム、第7ゲーム、第9ゲームとキープを続ける大坂。集中力もアップし、“カモーン!!”の声も大きくなっていく。すると5-4で迎えたアニシモワサーブの第10ゲーム、大坂にブレークのチャンスが到来。しかし、あと1本が遠い。
第11ゲーム、苦しみながらもキープに成功した大坂。第12ゲームもブレークができず。10ポイントタイブレークに突入する。ファーストポイントでミニブレークを奪われた大坂。それでも粘り強くキープを続けるが、アニシモワに完璧なプレーをされて、ミニブレークが奪えず。12ポイント目、さらにもう1本ミニブレークされて万事休す。フルセットの末、大坂が敗れた。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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