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2022.01.24

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チチパス、3時間23分の激闘の末にフリッツ下して2年連続ベスト8[全豪オープン]

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©Tennis Australia

チチパス、フリッツの攻撃受け止めてフルセットで下す

1月24日、全豪オープン8日目、男子シングルス4回戦が行われ、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランク4位)は、第20シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同22位)と対戦。フリッツの攻撃を受け止め、ワンチャンスを生かしたチチパスが4-6、6-4、4-6、6-3、6-4のフルセットで勝利し、ベスト8入りを果たした。

【動画】第3シードのチチパス、フリッツ退け2年連続ベスト8! 4回戦マッチハイライト

過去4度の出場で2度のベスト4進出を果たしているチチパス。昨年は準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を2セットダウンから逆転勝利するも、準決勝でダニール・メドベデフ(ロシア)にストレートで敗れている。

この日の相手は、世界22位のフリッツ。プロになってからの対戦成績は、チチパスが2勝0敗としているものの、ジュニア時代にはフリッツに1勝2敗。フリッツは「僕にとっては分の悪い相手ではないと思っている」と語っていた。

その言葉通り、試合序盤はフリッツが力のあるショットをコート深くに配球し、チチパスの攻撃を封じる。これにチチパスも後手に回り、チャンスなく第1セットを落とした。だが、第2セットはチチパスも対応し始め、スライスを多用。フリッツのリズムを崩しにかかる。第10ゲームでチチパスがワンチャンスをものにして、この試合初めてのブレークに成功。セットを奪い返す。

しかし、第3セットは終始フリッツの流れで試合が進み、1ブレークを許して、フリッツが先に2セットを奪った。

あとがなくなったチチパスだが、第4セットからはポジションを下げて、リターンを返球。フリッツの攻撃を受けながらも、それをかわして、セット終盤にブレークし最終セットに持ち込んだ。

ここまで一進一退の攻防が繰り広げられ迎えた最終セット、攻撃的なテニスのフリッツと、粘り強くラリーに持ち込んで多彩な攻撃パターンを見せるチチパスの戦いは変わらず。サービスキープが続いたものの、4-4の第9ゲームで試合は動いた。チチパスはリターン率を高めると、フリッツがストロークをミス。2本目のブレークポイントで、フリッツがネットに出たところをチチパスはフリッツのボディーに強打すると、フリッツのボレーがネットし、チチパスが大きなブレーク。サービング・フォー・ザ・マッチの第10ゲームもきっちりキープし、3時間23分の激闘の末に、チチパスがベスト8入りを決めた。

昨年末には右肘の手術を受けたチチパスは、男子国別対抗戦「ATPカップ」で今シーズンをスタート。「まだ痛みがある」と語っていたが、今大会では1回戦のミカエル・イマー(スウェーデン/同86位)、2回戦のセバスチャン・バエズ(アルゼンチン/同88位)を下すと、3回戦では曲者ブノワ・ペール(フランス/同56位)を6-3、7-5、6(2)-7、6-4で下している。

準々決勝でチチパスは、第11シードのヤニック・シナー(イタリア/同10位)と対戦。シナーは4回戦で第32シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同42位)を7-6(3)、6-3、6-4で下している。

※ランキングは1月17日付のもの



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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