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2022.05.30

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大坂なおみが銃乱射事件を受けてSNSに思いを綴る「何かが進歩しなければならないし、良い方向に向かってほしいと思います」

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大坂自身も何かしら恐怖経験をしたという

5月30日、大坂なおみ(フリー/世界ランク38位)が、自身のSNSで、銃乱射事件についての思いを記した文章を公開。「このままでは将来が思いやられます。何かが進歩しなければならないし、良い方向に向かってほしいと思います」と綴った。

【SNS】“良い方向に向かってほしい”大坂なおみが投稿したSNSの文面がこちら

「いつ頃からか、銃乱射事件のニュースに慣れ親しむようになりました。同じようなことが繰り返されているような気がして、自分が同じような状況に陥った時のために、脳がスイッチを入れて準備し始めたのです。以前は映画館に行くのが好きでした。しかし、今はごく稀にしか行きません。上映中、人が入ってくるのを見るたびに心臓が締め付けられ、手のひらに汗をかくようになったからです」とまず繰り返される銃乱射事件の影響を受けていると綴った大坂。

続けて「先日の経験でいろいろ考えさせられました。私は幸いにも警備員が一緒でしたが、一人であの状況を切り抜けなければならなかったら、ましてや子供で誤報でなかったらと思うと辛いです。このような悲惨な状況が頻繁に起こることを身近に感じること。それは私が数分間に経験したことによることかもしれませんが、誰にも経験してほしくないことです。先日、防弾リュックがどんどん売れているという記事を読み、涙を流しました。このままでは将来が思いやられます。何かが進歩しなければならないし、願わくば良い方向に向かってほしいと思います」と何かしら自身の身に起きたことと銃乱射事件を重ね合わせて考えたことを鑑みて、良い方向に向かってほしいと願いを綴っている。

大坂が銃乱射事件について綴ったのは、おそらく5月24日に、アメリカ・テキサス州にある小学校で児童19人と教師2人が死亡した事件を受けてのものだと思われる。
この事件を巡っては、NBAゴールデンステイド・ウォリアーズのヘッドコーチ、スティーブ・カー氏が「毎週事件が起きている。だからうんざりなんだ。もうたくさんだ」と記者会見で、銃を規制しないアメリカ上院議員を糾弾し、話題となっている。

気になるのは、大坂も恐怖を感じることを経験したかのようなことを記していること。文面を見る限り無事ではあったようだが、“誰にも経験してほしくない”と書くなど、恐ろしい体験だったようだ。

アメリカでは重犯罪による死者数(自殺を除く)が、毎年2万人を超える状況にあると言われている。“良い方向に向かってほしい”、それは大坂のみならず、多くの人の願いである。

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写真=田沼武男