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2022.06.02

選手情報

柴原瑛菜/クールホフが混合ダブルス優勝、1997年大会の平木理化ペア以来の快挙達成[全仏オープン]

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柴原が、1997年大会の平木理化/ブパシ以来、25年ぶりの優勝

現地6月2日、「全仏オープン」混合ダブルス決勝、第2シードの柴原瑛菜(橋本総業HD/女子ダブルス世界ランク8位)/ウェズレイ・クールホフ(オランダ/男子同11位)は、ウルリッケ・エイケリ(ノルウェー/女子同43位)/ヨラン・フリーゲン(ベルギー/男子同50位)と対戦。7-6(4)、6-2とストレートで優勝を果たした。柴原のグランドスラム制覇は初。混合ダブルスにおける日本勢のグランドスラム優勝は、1999年USオープンの杉山愛/マヘシュ・ブパシ以来のこと。全仏オープンでは1997年の平木理化/ブパシ以来、25年ぶりのことである。

【動画】柴原瑛菜優勝の瞬間&スーパーショットをチェック

1回戦を10ポイントタイブレークの末に勝ち抜くと、2 回戦以降はストレート勝ちで決勝まで上がってきた柴原/クールホフ。サービスゲームからスタートすると、いきなりディサイディング・ポイントとなるがキープに成功。続くゲームはキープされて、第3ゲームは柴原のサーブに。30-40とピンチを迎えるが、1本凌ぐと続いてクールホフがポーチボレーを決めてキープに成功する。

すると、第4ゲーム、15-40とチャンスが巡ってくる。ここで浮いたボールを柴原がアングルボレーを決めてブレークに成功、3-1とする。第7ゲーム、柴原は2本のサービスポイントを決めて40-15とし、見事なスピンロブを決めてキープ。そして5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・セットだったが、ここでブレークされてしまう。

このセットはそのままタイブレークに突入。1-2で迎えた柴原のサーブ、1本目にサービスエースを決めたが、2本目がダブルフォールトとなってミニブレークを献上する。それでも集中力を保ってキープを続けると、4-5で迎えたフリーゲンのサーブを2本ミニブレーク。セットポイントを迎え、柴原がセンターにサーブを入れると、クールホフがポーチボレーを決めて7-6(4)、セットを先取する。

セット間にクールホフはメディカルを呼んで痛めた右足を見てもらうが、プレーは続行。そんなパートナーを助けるように、第2セットに入っても柴原は、安定感あるプレーを展開し、チャンスをものにしていく。

すると第3ゲームで先にエイケリのサーブをブレークに成功。続く第4ゲーム、ブレークチャンスを与えずにキープして勢いに乗り、第5ゲームでもフリーゲンのサービスをブレーク。2ブレークアップとすると、そのまま逃げ切り。最後は柴原がサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップをキープして6-2、柴原/クールホフがグランドスラム初優勝を果たした。




■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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写真=田沼武男