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2022.06.28

選手情報

ナダルが盟友フェデラーを語る「過去15年、20年のテニス界のことを彼とのライバル関係を抜きにして考えるのは難しい」[ウィンブルドン]

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2005年全仏準決勝でグランドスラム初対戦となった両者

連続出場が止まったフェデラーについて、ナダルが思いを語る

いよいよ開幕したウィンブルドン2022。その一つの話題となっていたのが、ロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク97位)の欠場だ。復帰に向けてトレーニング中のフェデラーは、1999年大会から続いていた22回連続出場が今回でストップとなった。大会前の記者会見、ラファエル・ナダル(スペイン/同4位)が、その盟友について聞かれると、「過去15年、20年のテニス界のことを(フェデラーとの)ライバル関係を抜きにして考えるのは難しい」と思いを語った。

【動画】フェデラー対ナダル ウィンブルドン2019準決勝試合フル映像

昨年のウィンブルドンでベスト8となったあと、「何週間も松葉杖をつくことになるだろうし、何ヵ月も試合に出られない」とSNSで手術を受けることを報告。その後、復帰に向けてトレーニングを続け、9月下旬のレーバーカップ、10月下旬のバーゼル大会に出場を表明しているフェデラー。歴代最多8度の優勝を果たしているウィンブルドンには、1999年大会から前回大会まで出場を続けていた。1998年、ウィンブルドン・ジュニアで単複優勝を果たしていることを数えると、23年連続出場がストップした形となった。

“24年ぶりにライバルが出場しない”と話を振られたナダルは、「どういう意味? 23年連続でプレー? そうだったんだ」と驚いた様子を見せると、「私たちは重要なシーンをたくさん共有してきている。これまで達成したすべてのこと、過去15年、20年のテニス界のことを考えると、このライバル関係を抜きには考えられない。私たちはすべての大きなスタジアムでプレーしてきたんだ。ニューヨーク(USオープン)では対戦していないけれど、それ以外、世界的に重要な大会では、彼と最も重要な試合を行なってきた」とフェデラーについて語り出す。

続けて、「ある意味、お互いに刺激し合っているのだと思うんだ。私はいつも、他の選手の存在によって自分のモチベーションが下がることはない、個人的なモチベーションだと思いたいと考えている。でも、彼のようなすごいライバルがいると、自分がもっと強くなるために何をすべきかを考える。自分より優れた例が目の前にあると、ある意味、向上心を持ちやすいんだ(笑) そうだね、私たちの関係はいつもとてもポジティブで、友好的なんだ」とフェデラーの存在があったからこそ自分を高めることができたと語っている。

過去40度も対戦し (ナダルの24勝16敗)、互いにリスペクトする両者の関係が特別なものであることは周知の通り。“フェデラーの庭”と言ってもいいウィンブルドンで、ナダルはどこまで勝ち進むことができるか、注目である。



■ウィンブルドン2022
[THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4,035万ポンド(66億6,160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3,030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK

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