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2022.07.22

選手情報

ティエムが2週連続の8強入り「2勝できたことは大きな意味を持つ」 現役選手では10人目のクレーコート150勝も達成

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ティエム、1990年以降に誕生した選手では初めてのクレーコート150勝

現地7月21日、「EFGスイス・オープン・グスタード」(スイス・グスタード/ATP250)シングルス2回戦が行われ、元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク274位)は、フェデリコ・デルボニス(アルゼンチン/同125位)を7-6(6)、6-3で下し、2週連続で8強入り。さらに、現役選手では10人目、1990年以降に誕生した選手では初めてとなるクレーコートでの150勝目を達成した。

【動画】ティエム、セットポイントを握られた場面で華麗な片手バックハンドの一撃&マッチハイライト

昨年6月の右手首の故障から9ヵ月の休養を経て、3月末に復帰を果たしたティエムだが7大会連続で初戦敗退と苦戦が続いていた。

しかし、先週のATP250バスタッド大会で、トップ20選手であるロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同19位)に勝利しベスト8。今週のATP250グスタード大会でも初戦を逆転でヒューゴ・ガストン(フランス/同59位)を下し、勝負強さも見せた。

この日の試合、ティエムは過去2勝0敗のデルボニスと対戦。互いに1度ずつブレークして第1セットはタイブレークに突入すると、先にミニブレークを許しセットポイントを握られてしまう。だが、ここでティエムが片手バックハンドで華麗なパッシングショットとサーブポイントで2度のセットポイントを守りきるなど、4-6から4ポイントを連取。競った展開で第1セットを奪うと、第2セットは2度のブレークに成功し、6-3とストレート勝ちを収めて、2週連続のベスト8入りを決めた。

この日の勝利でクレーコートでの勝利数が150勝に到達。現役選手では10人目、1990年以降に誕生した選手では初めての大台突破となった。

試合後、ティエムは「今はすべての勝利が重要で僕のボックスから素晴らしいエネルギーをもらったよ。第1セットが大切で、試合の鍵を握っていることも知っていた。(前週の)バスタッドで準々決勝まで勝ち進んだから、グスタードでもそこまで行きたかったんだ」とコメント。

「2勝できたことは、今の僕にとって大きな意味を持つよ。ランキングポイントは必要なもので、試合で勝つことはとても特別なことなんだ」と述べた。

先週のベスト8でランキングは339位から274位にジャンプアップしたティエム。今大会でベスト4入りすればトップ200入りし、優勝すれば130位前後まで上昇が見えてくる。

準々決勝では、ファン・パブロ・バリジャス(ペルー/同115位)と対戦する。

<クレーコートで150勝以上した現役男子選手>
ラファエル・ナダル(スペイン/474勝45敗)
ノバク・ジョコビッチ(セルビア/257勝63敗)
フェルナンド・ベルダスコ(スペイン/236勝156敗)
ファビオ・フォニーニ(イタリア/228勝165敗)
ロジャー・フェデラー(スイス/226勝71敗)
スタン・ワウリンカ(スイス/186勝97敗)
アルベルト・ラモス・ビニョラス(スペイン/183勝149敗)
パブロ・クエバス(ウルグアイ/170勝119敗)
リシャール・ガスケ(フランス/161勝100敗)
ドミニク・ティエム(150勝58敗)
※7月21日時点

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma