close

2022.08.20

スクール情報

ルブレフの練習拠点! スペインのテニスアカデミー「4スラム・テニス・アカデミー」の練習内容や施設などを紹介

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

スペインの「4スラム・テニス・アカデミー」を紹介!(写真は同アカデミーで練習するルブレフ)

ルブレフの練習拠点、スペインのテニスアカデミー
「4スラム・テニス・アカデミー」を紹介!


アンドレイ・ルブレフ(世界ランキング8位)やカレン・カチャノフ(同30位)が本拠地とする「4スラム・テニス・アカデミー」。スペイン・バルセロナの中心地から近く、歩いてビーチにも行ける素晴らしい立地にある。筆者が訪れた際は、偶然ルブレフとドミニク・ティエム(オーストリア/同228位)が練習をしていた。ムラトグルー・テニスアカデミーやラファ・ナダル・アカデミーと比較すると日本での認知度は高くないが、多くのプロを輩出し、素晴らしいトレーニングを行っている。今回は12歳のジュニアが「4スラム・テニスアカデミー」のサマーキャンプに3日間参加した際の様子やアカデミーの施設、トレーニングやアカデミーが大切にする哲学について紹介する。

【画像】4スラム・テニス・アカデミーの施設の様子はこちら

元男子トップ選手3人が設立したアカデミー

「4スラム・テニス・アカデミー」は、シングルスまたはダブルスの男子世界ランキングトップ50以内に入ったことがある選手3人が集まって創設したアカデミー。それぞれの選手が実際にプロトーナメントで必要だと感じたことを持ち合わせ、独自に作り出した方法論でアカデミー運営を行っている。テニスのスキル、フィジカル、メンタルスキルの3つの要素を分析し、それぞれの選手に合ったトレーニングを組み立てていくのが特徴だ。

各選手に合ったトレーニングを非常に重視しており、テニスだけでなく、よりよい人間になるよう手助けをするという哲学を持っている。

所属するプロ選手はルブレフやカチャノフの他に、次世代の有力選手として数えられているスウェーデンのミカエル・イマー(同77位)もその一人だ。

充実したアカデミー内の施設


アカデミー内でルブレフと練習するティエム

テニスコートはクレー5面とハード4面、ミニテニスコート2面、パドルコート2面を保有。最新の設備を擁したジムやスイミングプール、宿泊施設もある清潔感があるアカデミーだ。他のアカデミーと比較しても老朽化している感じはなかったが、間もなくシャワールームを改装すると話していたため施設のメンテナンスにはかなり気を配っているようだ。

ルブレフはシャワールームも食堂もすべて他の選手と同じように利用していた。他の選手もそれが当たり前といった様子で、各自のやるべきことに取り組んでいたのが印象的だった。

施設内にはストリンガーが常駐しており、必要な時にいつでも張り替えてくれる。このストリンガーはさまざまなアカデミーやトーナメントで仕事をしてきた人で、かなりの情報通である。立ち話をするだけでも「最近はヨネックスのラケットが人気だが、スペインでは品薄」といった話を気軽にしてくれる、冗談好きな男性だった。

バルセロナの空港から車で約15分の立地


「4スラム・テニス・アカデミー」から最も近いビーチ

同アカデミーはバルセロナの空港から車で約15分のところにある。市内からも遠くはないのだが、歩いては行けないため、テニスに集中できる環境が整っていると言える。

ビーチへも徒歩約10分以内で行けるので、砂浜でのフットワーク強化や練習後のクールダウンに利用できそうだ。このビーチは夏に訪れてもそれほど混雑していなかったのでおすすめ。

少人数でのトレーニングが魅力!

同アカデミーの特徴は、何と言っても少人数でのトレーニングを行っていることだ。今回参加したサマーキャンプでは、1コートにコーチ1人と選手2人のみが使用。選手の数は多くてもトータルで40人程度だった。

夏の期間は、年間プログラムの選手が休暇や大会に出場していて不在であるケースも多く、アカデミーに滞在しているのは休暇を利用して短期で訪れている選手が多い。この点はどのアカデミーでも同じだと言えるだろう。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録