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2022.09.12

選手情報

アルカラス、ルードを破りグランドスラム初優勝! そして史上最年少19歳4ヵ月で世界1位に[USオープン]

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19歳アルカラスがグランドスラム初優勝、そして世界No.1へ

現地9月11日、USオープン男子シングルス決勝が行われ、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク4位)が、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同7位)を6-4、2-6、7-6(1)、6-3で下し、グランドスラム初優勝。史上最年少19歳4ヵ月での世界1位の座を手にした。

【動画】アルカラスがグランドスラム初優勝&世界1位に! 勝利の瞬間&マッチハイライト

今季ツアー4勝を挙げている19歳のアルカラスは、2年連続2度目の出場。3回戦まで1セットも落とすことなく勝ち上がったものの、4回戦のマリン・チリッチ(クロアチア/同17位)、準々決勝のヤニック・シナー(イタリア/同13位)、準決勝のフランシス・ティアフォー(アメリカ/同26位)と3試合連続のフルセットの厳しい戦いを制して決勝へ進んだ。

一方、全仏オープンで準優勝しているルードは、セットこそ落としているものの3回戦のトミー・ポール(アメリカ/同34位)戦でフルセットを戦ったのみとなっており、合計試合時間ではアルカラスより1時間53分短く、フィジカル面では若干のアドバンテージがある。

対戦成績は、アルカラスの2勝0敗。直近では、今年4月のATPマスターズ1000マイアミ大会決勝で対戦し、7-5、6-4でルードを下して優勝。ルードは1セットも奪うことができていない。

どちらが勝ってもグランドスラム初優勝。そして、アルカラスが勝てば史上最年少19歳4ヵ月で世界1位になり、ルードが勝てばノルウェー人として初の世界1位の座に就くこととなる。

試合は序盤から互いにブレークポイントを握り合う展開。その中、第3ゲームでアルカラスが0-40のチャンスを生かして、先にリードを奪う。ルードは長いストローク戦に持ち込みたいが、アルカラスが前へとプレッシャーをかけ続けブレークできない。第1セットはリードを守ったアルカラスが6-4で奪う。

勢いに乗りたいアルカラスだったが、第2セットでもルードも粘り強くプレー。第6ゲームでアルカラスのドロップショットに反応しブレークに成功すると、第8ゲームもブレークして6-2でセットを奪い返した。

一進一退の攻防が続くこの日の試合、第3セット第1ゲームでブレークしたアルカラスだが、徐々にミスが増えてしまい第4ゲームでブレークバックを許すと、第12ゲームでもルードのセットポイントを握られてしまう。フルセットマッチの連戦の疲れが見えてきたように思えたが、このピンチをしのいで、タイブレークに持ち込むと勝負強さを発揮。0-1から一気に7連続ポイントで第3セットを奪取し、勝利まであと1セットとする。

1セットアップとしたことでさらに集中力を高めたアルカラスは、第4セットでエースを量産し順調にサービスキープ。第6ゲームでブレークに成功すると、このリードを守り切ってグランドスラム初優勝を果たした。

そして、12日に更新されるランキングで、史上最年少19歳4ヵ月で世界1位に立つことに。2001年11月にレイトン・ヒューイットが記録した20歳9ヵ月を大幅に更新した。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma