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2022.11.19

ジュニア選手

坂本怜選手にインタビュー プレーもキャラも規格外すぎる192cmの16歳! 「来年は全仏オープンジュニアで優勝したい」【注目のジュニアテニス選手特集⑨】

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坂本怜選手にインタビュー プレーもキャラも規格外すぎる192cmの16歳! 「来年は全仏オープンジュニアで優勝したい」【注目のジュニアテニス選手特集⑨】

16歳以下国別対抗戦の日本代表として躍動!
身長192cmの高さを生かしたサーブが魅力の16歳

将来の活躍が期待される注目のジュニア選手を紹介するこのコーナー。9回目は、今年2月から公益財団法人盛田正明テニス・ファンドのサポートを受けアメリカ・フロリダ州にあるIMGアカデミーでのトレーニングを開始した16歳の坂本怜(さかもと・れい)選手をフィーチャー。ITFジュニアの上位大会に位置づけられるグレード2の大会で優勝、そしてグレード1の大会でも準優勝するなど、一気にITFジュニア世界ランキングがアップした(2022年11月14日現在の世界ランキングは31位。過去最高位は2022年8月15日の25位)。直近ではトルコ・アンタルヤで行われた16歳以下の国別対抗戦「ジュニアデビスカップ決勝大会」に日本代表として出場し、予選リーグを1位通過するなどチームに貢献(最終的な結果は7位入賞)。日本人離れした高身長のみならず、インスタグラムからは個性のある魅力的な性格がうかがえる。どのような選手なのか、日本テニス界のダイヤの原石に迫る!

【SNS】坂本選手ってこんな選手! プレーやキャラクターが分かる本人のSNSをチェック

坂本選手ってどんな選手!? テニスに関する一問一答

ジュニアやテニスファンにとって、これまで坂本選手がどのような道を歩んできたのかは気になるところだろう。まずはテニスに関する一問一答を紹介する。



Q:テニスを始めたのはいつですか?
「6歳の頃。水泳やバレーボールも習っていました」

バレーボールをしていた両親のもと、バレーボールや水泳を習っていた坂本選手がテニスに出会ったのは6歳の頃だった。テニスを始めてからは他の競技よりもテニスに夢中になった。

Q:一番背が伸びたのはいつですか?
「コロナ禍です」

欧米人のテニス選手と比べても引けを取らない192cmという恵まれた体格の坂本選手。幼い頃から同年代の選手と比べて身長が高かったそうだが、一番伸びたのはなんとコロナ禍。気軽に外に出られなかった間、1日12時間ほど寝ていたそうだ。

Q:これまでご両親はどのように坂本選手のテニスに関わっていましたか?
「テニスはコーチに任せ、両親はサポートに徹してくれていました」

バレーボールをしていた両親だが、スポーツ好きな親が陥りがちなつい口出ししすぎてしまう例には当てはまらず、テニスに関してはコーチに任せるという方針だったそうだ。とはいえ、試合の時など応援してきてくれるなど温かいサポートを常に受けてきたとのこと。

本人の才能を信じ、サポートに徹するご両親の現在の坂本選手のテニスを構成する大きな要素であると言えるだろう。

Q:坂本選手は現在アメリカのIMGアカデミーを拠点としていますが、IMGアカデミーでのトレーニングはいかがですか?
「施設などが充実していて、よりテニスに集中できています」

愛知県・名古屋市にあるチェリーテニスクラブに所属していた坂本選手。同クラブでは、今勝つことよりも、将来よりよいプレーができるようになることに重点を置いた指導を行っており、14歳頃から強くなる選手が多いそうだ。坂本選手のコート上での自由な発想は、そんな恵まれた環境で育まれたと言える。



今年からトレーニング拠点となったアメリカのIMGアカデミーにおいても、日本と同様に本人の個性を伸ばすトレーニングが行われている。違いと言えば、コートとジムがすぐ近くにあり、いつでもテニスに力を注げる環境が用意されている点。これまでにも増してよりテニスに集中できる環境だと感じているそうだ。

そしてなんといっても盛田ファンドの山中夏雄コーチとの出会いは坂本選手に大きな変化をもたらしている。プレー面においてはこれまでよりネットに出ることが増え、多彩なプレーに磨きがかかった。メンタル面においても以前より緊張する場面で力を発揮できるようになり、いざという時に粘り強いプレーができるようになった。

プレーの面だけでなく普段の生活においても山中コーチの影響は大きい。山中コーチが見せてくれるより高いレベルの世界に刺激され、プロの試合を見たりストレッチをしたりと、これまでよりテニスと向き合う時間が自然と増えたそうだ。

Q:好きなサーフェスは何ですか?
「クレーです!」

日本ではオムニコートで主に練習を重ねてきた坂本選手だが、今一番好きなサーフェスはなんとクレー! 当初は不慣れだったため苦労したようだが、長いラリーを重ねてからポイントを取ることが得意であることに気づき、今ではクレーコートでの戦績も上々だ。

身長が高い選手はサーブを生かしやすいハードコートを得意とする傾向があるが、坂本選手はハードコートからクレーコートまで幅広いサーフェスでの活躍が期待できそうだ。

Q:好きなテニス選手は誰ですか?
「ニック・キリオスです」

坂本選手が好きな選手は、今年のウィンブルドンで準優勝したニック・キリオス(オーストラリア/世界ランキング22位)。キリオスの天才的なサーブが魅力とのこと。先月行われた「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)でも、キリオスの試合は他とは違う盛り上がりを見せていた。将来2人の試合を見る日が今から楽しみだ。

Q:練習において最も重点的に取り組んでいることは何ですか?
「サーブです」

オールラウンドに何でもできる印象のある坂本選手が今、重点的に取り組んでいるのがサーブ。あの高さからサーブを打つことができるのは当然大きな利点であり、そこにエッジを出していくというのは納得だ。

身長は当然プラスになる。他より優れた部分を生かしたプレーを磨いていくことは、ジュニアからプロになることを見据えたうえで強力な武器になっていくに違いない。

Q:ライバルとして意識している選手は誰ですか?
「USオープンジュニアで優勝したマルティン・ランダルーセです」

坂本選手にとってのライバルは、今年のUSオープンジュニアで優勝したスペインのマルティン・ランダルーセ(ITFジュニアランキング3位)選手。年が同じで、身長もほぼ同じという2人。これから同年代同士多くの試合で対戦していくことだろう。

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写真=坂本怜選手提供