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2022.12.09

選手情報

元世界2位ズベレフ、右足首靭帯断裂から6ヵ月ぶりの復帰。完全復活へフェデラー、ナダルを参考

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Photo by Getty Images

全仏オープンで大怪我を負ったズベレフが6ヵ月ぶりに復帰

今年6月の全仏オープンで右足首靭帯断裂の大怪我を負っていた元世界ランク2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク12位)が、サウジアラビアで開催されたエキジビションマッチ「ディルイーヤ・テニス・カップ」で復帰。ユーロスポーツのインタビューでロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)のようなカムバックがしたいと語った。

【動画】ズベレフ、全仏オープン以来6ヵ月ぶりの復帰戦でティエムに勝利! マッチハイライト

ズベレフは、今年6月に行われた全仏オープン準決勝のナダル戦で転倒し、右足首の靭帯を断裂する大怪我を負っていた。そこから9月の国別対抗戦「デビスカップ」で復帰するともされていたが、今度は骨浮腫により断念。ツアー復帰することはできず、今月8日にサウジアラビアで行われたエキジビションマッチで復帰を果たした。

10ポイントタイブレークで先に2セット先取で勝利という変則的なルールで行われた初戦では、2020年のUSオープン決勝を戦ったドミニク・ティエム(オーストリア/同105位)に勝利。通常の3セットマッチとなった次戦では、ダニール・メドベデフ(同7位)に0-6、4-6で敗れた。

ユーロスポーツのインタビューでズベレフは、「コートに戻って、世界最高の選手たちと一緒にプレーできることを嬉しく思う。この雰囲気、この空気の中に戻ってこられただけで幸せだ。ケガをしたことで、より我慢強く、小さなことに感謝することを学んだ。初めて歩けた時は、子供のようにうれしかったし、世界最大の大会で優勝したような気分だった」と復帰を待ち望んでいたとコメント。

「このテニスのツアーにいると、1年のうち11ヵ月でプレーし、毎週新しい大会に出場して移動の繰り返し。2万人の観客の前でプレーし、何より好きなスポーツをやっていることに感謝することを忘れてしまうことがあるんだ。何もできない状態で7ヵ月も休んで、どれだけこのスポーツが恋しかったか考えるようになったよ」と改めてテニスができること、大勢の観客の前でプレーする喜びを感じたという。

来季については、「目標はない。ただ楽しみたい」とリラックス。まだ万全な状態ではないとし、偉大な選手のような復活を遂げたいと話す。「ラファやロジャーが復帰した時、彼らは100%の状態で戻ってきたと言われることが多いが、それは違う。昨年、ラファはアブダビのエキジビションで敗れ、その後の全豪オープンで優勝し、人生最高のテニスをした。そして、(2017年の)ホップマン・カップのロジャーも同じで、彼は私に敗れてそれほどいいプレーはしていなかった。だが、全豪オープンで自分のテニスを見つけたんだ」と、ナダルやフェデラーでさえも復帰直後はうまくいかなかったと自身の姿と重ね、焦りはない。

それでも「日を追うごとに良くなっていて、全豪オープンでは自分が望んでいるようなプレーができるようになればいいと思う。今年や去年のような形を早く見つけたいし、もっと良くしたい。足が健康ならそれができるよ」と気負わず一歩ずつ復帰への階段を登っていきたいとした。

今年はタイトルこそないものの、怪我前までクレーコート・シーズンで絶好調を見せていたズベレフ。着実なステップアップをし、再びグランドスラムの終盤でプレーする姿が見られることを期待したい。

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