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2023.01.29

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サバレンカ、涙のグランドスラム初優勝! ウィンブルドン女王リバキナに逆転勝ち[全豪オープン]

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サバレンカが涙の全豪オープン初優勝

1月28日、「全豪オープン」女子シングルス決勝が行われ、第5シードのアリーナ・サバレンカ(世界ランク5位)が、第22シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン/同25位)を4-6、6-3、6-4の逆転で破り、グランドスラムを初制覇。試合後の会見では、「感情をうまくコントロールして勝つことができた」と語った。

【動画】サバレンカが涙のグランドスラム初優勝! マッチハイライト

24歳のサバレンカは、今季開幕戦の「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード/WTA500)で優勝。今大会の決勝まで1セットも落とすことなく10連勝を飾っている。

だが、これまでのグランドスラムで決勝の経験はなく、ウィンブルドンとUSオープンのベスト4が最高成績。初の決勝の舞台ということもあり、緊張は試合開始から伝わった。最初のポイントをダブルフォールトで失い、その後も不安定なサーブとリバキナの鋭いショットに苦戦し、リードを許す展開となる。一時は追いついたが、第9ゲームでは再びリードを許して第1セットを4-6で落としてしまった。

グランドスラム初優勝がかかる大事な試合で、苦しい場面を迎えたサバレンカ。それでも「戦い続ければ、復活するチャンスがやってくると自分に言い聞かせていた」と第2セット以降でもメンタルを維持してパワーテニスを貫いた。

ピンチを招いても、力強いショットで押し切って第2セットを6-3で奪取。勢いに乗ったサバレンカは、最終セット第7ゲームでブレークしリードを奪うと、5-4で迎えた第10ゲームはブレークのピンチはあったものの、4本目のチャンピオンシップポイントをものにしてコートに倒れて涙を流した。

28本のアンフォーストエラーに対し、51本のウィナーを放って昨年のウィンブルドン女王を下したサバレンカは試合後、「タフな試合だった。でも、感情をうまくコントロールして勝つことができたからとてもうれしい」とグランドスラム初優勝の喜びを噛み締める。

2020年11月からトップ10をキープし、これまで優勝候補の一人に何度も挙げられながらも、試合中に感情が乱れて浮き沈みのあるプレーを見せていた。だが、「自分自身をもっと尊重するようになった。自分がここにいるのは一生懸命練習したからで、いい選手なんだと。そう理解することで、コート上でたくさんの感情や物事を整理できるようになった」と、心の成長が自身をより高みへと導いてくれたと語った。

前哨戦「アデレード国際1」から無傷の11連勝。20日に更新される世界ランキングでは自己最高と並ぶ2位に浮上する。残すは1位の座だけだ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma