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2020.07.29

メーカーズボイス

「フェデラー張り」と「ウイルソンナチュラル」、「ルキシロンナチュラル」を一気打ち。フェデラーを含むトッププロが選ぶ理由がここに!!

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「Wilson NATURAL GUT 16」「Luxilon NATURAL GUT 16」「CHAMPION’S CHOICE DUO<フェデラー張り>」
「フェデラー張り」と「ウイルソンナチュラル」、「ルキシロンナチュラル」を一気打ち

フェデラーを含むトッププロが選ぶ理由がここに!!


テニスとは進化の歴史である。
堅苦しい始まりをしてしまったが、YouTubeでかつての名選手のプレーを見て、そのショット、展開の速度に驚いたという人はいないだろうか。憧れていた選手は、これくらいのスピードだったのか、こんなテンポ? と驚いたと思う。どのスポーツでも言えることだが、“プレーヤーの身体能力”は、かつてでは考えられないほど高くなってきている。


もう一つが“ギアの進化”だ。ラケット、ストリング、ボール、シューズ、ウエア、あらゆる物は進化を遂げてきている。それは一般プレーヤーとして、テニスをやっていても感じることだと思う。そういった中でおもしろいのが「ナチュラル・ストリング」である。ナイロン系ストリング、ポリ系ストリングと新たな素材が開発され、進化を遂げているが、伸縮性に置いて「ナチュラル・ストリング」を超えるものは作れていないのだという。伸縮性とは、伸びて縮む性能。ダンピング(ストリングのたわみ)が大きくなるため、パワーが大きくなるわけだ。またナチュラルだからこそのフィーリングも、他の素材では出し得ないものである。

100年以上の歴史を持つウイルソンにとって、初の製品にナチュラル・ストリングがあることは以前ご紹介したことがある(関連記事「メタボ牛はNG!! ウイルソン“ナチュラルガット”の秘密は牛の飼育にあり!」)。だからこそ、今のナチュラルに違和感を覚えていた。そして決断したのが「本来のナチュラルを作る」ということ。協力してくれたのは、世界最高のストリング制作の技術を持つ「ルキシロン」だ。

一般的な「ナチュラル・ストリング」をじっくりみると、白いものが各所に入っていることがわかる。これは腸間膜(ナチュラル・ストリングの原料)から取りきれなかった脂肪分、不純物。多少なりとも耐久性、性能に影響してしまう。だからこそ牛の選定からスタートし、探し当てたのが「オーガニック・グラス・フェド・カウ」だった。無農薬牧草で飼育された牛は、強制的に太らせるようなものではないので、まず痩せている。余分な脂肪がないから、白い不純物は極端に少なくない。加えて、βカロチン、ビタミンE、オメガ3脂肪酸を豊富に含まれていることで、よりしなやかなガットになった。

ウイルソン、ルキシロンの「ナチュラル・ストリング」は、他社のものとは質が違うのだ。

7月のウイルソン・ウェブ・マガジンでは
【メタボ牛はNG!! ウイルソン“ナチュラルガット”の秘密は牛の飼育にあり!】

【ハイブリッド張りのためにーー『ルキシロン・ナチュラル』に 施された<4つの工夫>】

【What is 「フェデラー張り」!? 縦ナチュラルで速いテンポで勝負する。それが<フェデラーの戦い方>】

と3度に渡って、その魅力をお伝えしてきた。今回は、そのインプレッション。試打である。ウイルソン、ルキシロンのナチュラル、ロジャー・フェデラー張りの「CHAMPION’S CHOICE DUO」を、編集部(広)(川)のテニクラ試打隊をガジリと味わってみた! ここでお伝えしたいのは、「ナチュラルは、あなたのテニスを劇的に変える」、それくらいの可能性があるということだ。

※試打ラケットにはWilson Pro Staff 97 CVを使用。テンションは46ポンド。


IMPRESSION-01
「Wilson NATURAL GUT 16」

編集部(広)
ボールが勝手に走っていく(笑)
これぞナチュラルという飛び
フィーリングに大満足



素の魅力というのだろうか。リボンを8本使用したウイルソンのナチュラル・ストリング。まずはナイロンやポリでは絶対に感じえない飛び、フィーリングに驚いた。とにかくマイルドな打球感。よく試打レポートの際、包み込むかのような打球感…という常套句を使ってしまったりするが、本当の意味でその表現を感じられるものである。こればかりは打たないとわからないだろう。

「飛ぶ」と一口に言っても、弾くというイメージではない。ボールの乗りがいい感触。振った感覚、打った感覚より、ボールが勝手に走っていくのだから驚きだ。そういった特徴もあって、スピン系のボールより、フラット系のボールの方が、ウイルソンのナチュラルを活かせると思う。もちろん、スピン系のボールもいいボールが打てる。自然とボールが走るので、あとはスピン量をどうするか、ということだけ気を付けるといい。

そしてボレーについても書きたい。ウッド時代にテニスをやっている方のボレーはキレイな印象があるのだが、ナチュラルで自然と走るからだったのではないだろうか。とにかく面を合わせるだけでいい。ポンといい音がして、ボールが伸びていく。初体験なボレーの伸びだった。また、サーブについても同様で、魅力であるボールの走りを生かしてスピン系サーブがおもしろいように打てる。ナイロンやポリだと、パワーとスピンをいかに両立するかという考えになるが、こちらはスピンだけでいい。その分、負担はなくなるし、精度も高くなる。

飛ぶわけだから、合わせただけというボールでもいいボールが飛ぶ。個人的にはストローク主体の人には、ウイルソンのナチュラルがあっているんじゃないかと思う。




編集部(川)
クリアな見た目に驚愕!
スイングスピードを下げてもパワーが落ちない



まずストリングを見て、ビックリしたのだ! 第一印象は「これ、テニスのストリングだよね?」。そう思ってしまうほど、とにかくクリアできれい。友達に見せようと、スマホで撮影してしまった(笑) これが本来の「ナチュラルガットなのか」と思った。

いざ試打へ。まず感じるのがボールの飛びの素晴らしさである。とにかく抜群だ。基本的に合わせるだけでも飛ぶので、気をつけるべきはスピンの調整のみ。テニスがしやすいというか、とにかく楽にプレーができるという特徴があると感じた。

特にスイングスピードを落とした時がすごいので、お伝えしたい! ここだけでも読んでほしい。自分のスイングスピードより、あえて遅くした時に、すごくフィーリングがクリアかつ柔らかくなるので。ところが、飛びはかなり良い。スイングスピードが落ちても、なおテニスの質が下がらず、むしろ上がっているぐらいに思った。

その打球感は、ルキシロンと比較すると少し重めに感じるが、モッチリした感覚はこちらの方が上だと思う。柔らかい打球感を求めている人にとっては間違いなくハマる。ショットとしては、ストロークとボレーの両方打ちやすく、打球のノビもある。

ナチュラルな飛びというか、オリジナルのパフォーマンスが高い。とにかく、安定した飛びが欲しいという方は、「ウイルソン・ナチュラル・ガット」をお勧めしたい。そう思う。




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