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2020.09.16

ギア情報

ウイルソン プロスタッフV13.0 RF97公開!!  キーワードは”#13代目の原点進化”

バージョン13.0のオートグラフモデル
そのキーワードは“原点進化”である

日本時間2020年9月15日、プロスタッフV13.0がついにベールを脱いだ。

どんなラケットになるのか? 一つの注目点は、ロジャー・フェデラー(スイス)のラケットがどう変化したのか?ということ(今回のプロスタッフは、フェデラーのモデルとそのほかで特徴が異なる)。バージョン13.0の「プロスタッフRF97オートグラフ」、それは“#13代目の原点進化”という言葉をキーワードに作られた。

9月15日0:00に公開された動画の中で、ウイルソン道場氏は「このキーワードは新しいプロスタッフに込めた思い。原点であるプロスタッフV1.0(プロスタッフ・ミッド)の良いところを復活させながら、未来に向かって進化をしようという思いを込めたラケットになっています」と紹介している。
“あの時”の良さを復活させながら、未来へーー「プロスタッフRF97オートグラフ」に関しては、今回もフェデラーの意向を組んだものとなった。



“あの時”というのは、オートグラフモデルにとっては2つの意味を持つ。

一つはバージョン1.0、伝説の「プロスタッフ・ミッド」の特徴を落とし込むこと。
具体的には初代モデルのコスメ、レッドとイエローのラインをバージョン13.0に落とし込んでいるのだ。とはいえ、そこにもフェデラーのこだわりがある。バージョン12.0からブラック・イン・ブラックに戻した際、彼はシャフト部内側にある赤いスイス国旗を無くした。それはフェデラーとウイルソンで生み出した「アンコンタミネーテッド・デザイン(直訳すると「汚染されていないデザイン」)」を<より完璧なものにしたい>と求めたから。

今回、97、97L、97ULの「プロスタッフV13.0」ではレッド、イエローのラインがあしらわれているが、オートグラフモデルではそれがシルバー、グレーで表現されていて、書体変更が行われたPRO STAFFの文字が入ったシャフト部、フープのトップ部に入っている。さらにそのフープ部のトップ部分には、カーボンの網目が見える細工になっていることも注目したい。
また、エンドキャップにも変更が加わっている。バージョン11.0でアンコンタミネーテッド・デザインが採用され、全体はブラック、またはブラック&ホワイトで表現されていた。しかし、実はエンドキャップだけはウイルソンの象徴であるレッドで作られていた。それが、今回はブラックに変更となっている。これも、さらなる「より完璧なアンコンタミネーテッド・デザイン」を求めたためだ。

もう一つお伝えしたいのが、コスメのペイントである。バージョン11.0、バージョン12.0では、手触りを重視したフェデラーの求めに応じて「ベルベット・ペイント・コーティング」を採用していたが、今作ではブレードシリーズに使われ、ほぼ同じ手触りであり、耐久性に優れている「エラスティック・ペイント・コーティング」を採用しているのだ。

スペックに関しては、フェデラーの意向で一切変更は加わっていない。97平方インチ、レングス27.0インチ、平均重量340g、バランスポイント30.5cm、これまでの「プロスタッフRF97オートグラフ」と同じもの。



しかし、フェデラーにとって「単なるスイッチバックではない」と言いきっている。それは細かな改良を加えたことで、「プロスタッフRF97オートグラフ」はより完璧なものに近づいたからだ。細かな改良、それで思い起こすのは、バージョン10.0→バージョン11.0の変更時のことである。

バージョン11.0は、フェデラーが共同製作者として加わったブラック・イン・ブラックの「アンコンタミネーテッド・デザイン」を採用した。開発の際、彼は「基本的に、現在のラケット(ブラック×レッドのラケット)には満足している。ただ、一つ気になるのが指への感触なんだ。それ以外(のスペック)は、何も変えないでほしい」と語っている。レッド、ブラックを基調とする「プロスタッフRF97オートグラフ(バージョン10.0)」は、それだけ完成度の高いものだったというわけだ。

基本的にはコスメデザインと塗装による感触の変化を加えただけ。
しかし、2017年、初戦となる全豪オープンで使用を始めると、錦織圭、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)、スタン・ワウリンカ(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)を倒して7年ぶり5度目の優勝。続けてサンシャインダブル達成(マスターズ大会のインディアンウェルズ、マイアミで優勝)、さらにウィンブルドンでは5年ぶり8度目の優勝、翌2018年の全豪オープンも優勝、ロッテルダムでランキングNo.1と素晴らしいパフォーマンスを披露している。あれだけの奇跡は、細かな改良をしたラケットから生まれたのだ。もう一つの“あの時”は、この2017年のことなのである。

今年、フェデラーは故障もあって、シーズンを休養している(2016年と似た状況だ)。そのコーチであるイバン・リュビチッチは、先日、こんな言葉を語っている。
「現在のところ、(フェデラーの回復具合は)すべてがコントロール下(=予定どおり)にある。現在は来シーズンの計画を立てているところだ。我々には一つの夢、希望がある。それは2017年の再現をすること。現在とはシチュエーションは異なるけれど、当時、我々はポジティブな経験を積んでいる。そして今回も前向きに見ている」
非常にワクワクするコメントである。





さて、今では当たり前となっているフェデラーのモデル、「プロスタッフRF97オートグラフ」がいつからラインナップに加わっているか、ご存じだろうか? 発売となったのは2014年である。その発表は衝撃的だった。あのフェデラーが、97平方インチのラケットを使い始めたからだ。

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