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2021.02.11

大会情報

日比野、初のGS3回戦進出はならず。「勝てない相手ではなかったのでかなり悔しい」

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第1セットは互角以上の展開を見せた日比野

全豪オープン4日目、日比野菜緒(ブラス/世界76位)は、世界52位のクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と対戦。5-7、1-6で敗れ、初のグランドスラム3回戦進出はお預けとなった。

【動画】日比野菜緒2回戦ハイライト

第1セット、日比野はファーストサーブを80%と高確率で入れていき、ストロークでは高いボールも混ぜてリズムを変えながら、強打を放っていく。それが奏功し、4-3で迎えたムラデノビッチのサーブをブレーク。サービング・フォー・ザ・セットを迎える。しかし、これでムラデノビッチが緊張から解き放たれてしまった。思い切りのいいショットを放っていくと、日比野が放った強打がコードボールでチャンスボールになるという不運もあり、ブレークバックを許す。すると第11ゲームもサービスゲームを落とし、5-7でセットを落とした。

これでムラデノビッチの勢いは完全に増してしまった。第2セット、日比野は2度ブレークを許して1-6。ストレートで敗れた。

「今日は全体を通して、私が良くなかった。2人がいいプレーをして、彼女が上回って負けるならいい。けど、今日は自分のテニスがほとんどできていない中で、試合が終わってしまったので残念です」と振り返った日比野。「最初に緊張感から硬くなってしまったまま、ずっといってしまった。足を動かしてみたりと自分が考える範囲でできることをやってみたけど、すべてダメで、なかなか(調子を)取り戻せなかった」のだという。

また「ドロー運もありますが、もう(グランドスラムの)1回戦勝つのは、自分の中であたりまえになってきた中で、先を目指していく思いもある。先を見ているからこその緊張だったかなと思います」と緊張した理由を語っている。目指しているのはさらに上、それは選手として成熟しているからこそ言える言葉と言えるだろう。

「正直勝てない相手ではなかったので、かなり悔しいです」と日比野。スポーツに“たられば”は禁物であるが、もしも第1セット5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・セットをものにできていたら…。悔しさの残る敗戦となった。

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Photo by Takeo Tanuma