USオープン予選がスタート。予選初日は日本人女子が3名が初戦突破
8月24日、USオープン(アメリカ・ニューヨーク)予選初日、女子シングルス予選1回戦が行われ、奈良くるみ(安藤証券/世界ランク176位)、本玉真唯(島津製作所/同214位)、内藤祐希(亀田製菓/同222位)の3名が初戦突破を果たした。
【画像】USオープン女子シングルス予選ドロー(組み合わせ)&8月25日の試合予定
2013年、17年とUSオープン3回戦まで進出している奈良は、初戦で2016年に67位を記録しているカグラ・ブイヤカカイ(トルコ/同202位)と対戦。第1セット、奈良の2-1リードで積極的に早い打点から攻め、先にブレークに成功。その後、5-3の40-0からミスが続いてしまい追いつかれたが、第10ゲームで再びブイヤカカイのサービスをブレークし6-4で先手を奪う。
第2セット第2ゲームで奈良はブレークに成功し、5-3とするも2度のダブルフォルトでこのゲームを失ってしまう。その後、5-5となり自身のサービスゲームをブレークされるも追いつきタイブレークへ。先にミニブレークを許し、2-4とされるも相手のアンフォーストエラーに助けられ、奈良が怒涛の5ポイント連取で初戦を突破した。
グランドスラム初挑戦となった本玉は、大きなフォアハンドのテイクバックが特徴的で2013年には34位となったドイツのベテラン、モナ・バートル(ドイツ/同212位)と対戦。第1セット、バートルの攻撃に対して堅いディフェンスを見せた本玉だが、相手のパワーに押し込まれタイブレークの末にセットを落としてしまう。だが、互いにサービスキープが続き、緊迫した展開となった第2セットを7-5で奪い返す。本玉はトイレットブレークを取り、バートルはメディカル・タイムアウトで左太ももにテーピングを巻いてファイナルセットがスタート。先にリードを奪った本玉は、ブレークバックされ2-1となるが、第4ゲームで再びブレークし、リードを奪うと本玉は持ち前の粘り強さを見せ、最後はバートルのダブルフォールトで試合終了。安定感のある根気強さでグランドスラム予選初勝利を掴んだ。
5度目のグランドスラム予選となった内藤は、第25シードのクリスティー・アン(アメリカ/同140位)と対戦。第1セット、幸先よくブレークに成功した内藤だったが、2-1のデュースからダブルフォールトでブレークバックを許す。それでも4-4で再びブレークに成功し、6-4でセットを奪う。第2セットこそ奪われたが、ファイナルセットでは互いにサービスゲームを破り迎えた第6ゲームで、内藤が再びリードを奪い、サービング・フォー・ザ・マッチでは、ブレークポイントをしのいで、2019年大会でベスト16入りを果たしているアンを下した。
今大会、2年ぶりに予選が行われることとなったものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により無観客開催。本戦から観客動員に制限を設けないこととしている。予選は24日から27日まで行われる予定となっており、3試合を勝ち抜くと本戦に出場。
予選2日目となる25日には、日比万葉(グラムスリー/同211位)が登場。予選ワイルドカードで出場するアメリカの18歳、エルビナ・カリエバ(アメリカ/同767位)と対戦する。
なお、今大会の本戦は、今月30日から9月12日まで行われる。
<8月24日の日本人選手試合結果>
[コート4]
本玉真唯 6(0)-7 7-5 6-2 モナ・バートル
[コート5]
内藤祐希 6-4 3-6 6-3 クリスティー・アン [25]
[コート12]
奈良くるみ 6-4 7-6(4) カグラ・ブイヤカカイ
<8月25日の日本人選手試合予定>
[コート10]
第4試合(日本時間26日0時に第1試合開始) 日比万葉 vs. エルビナ・カリエバ
※ランキングは8月23日付のもの、[]内はシード数
文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)
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