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2021.08.29

選手情報

日本男子ナショナルコーチ高田充氏が語る「日本選手の今シーズン」[USオープン]

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西岡選手がリスクを冒して
ニューポート大会に出場した理由

Q:オリンピックが大事という中で、西岡選手は直前にアメリカで行われたニューポート大会(ATP250)に出場しましたね。隔離だったりというリスクもあったと思いますが、ウィンブルドン後、なぜ有明のハードコートで調整という選択にならなかったのですか?

「(アメリカに行き)帰国したら6日間のホテル隔離があります。オリンピック出場選手は、各団体でバブルを作るように要請されていて、日本テニス協会としてはホテルを借り、そことNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)の往復だけはできるようにしていました。ただ、圭(錦織)はアメリカ、太郎はヨーロッパ、杉田はニューポートという予定だったので国内には練習相手がいなかったのです。例えば学生にヒッティングを頼むにしても、そのためにPCR検査を受け、バブルに入らなくてはいけないので。だったら行動制限もないアメリカ(ニューポート大会)に出場しようということでした。それにニューポートは芝の大会ですが、ハードコートもあるし、そこにも選手がいるからいい練習できました。

この秋、(楽天ジャパンオープンなどの)大会がなくなってしまいましたが、ツアーは続けられている。ほかのスポーツを考えても、良い方だとは思います。はやくスポーツ全体が元の姿に戻るといいですね」

Q:今大会、フェデラー、ナダル、ティエム、ウイリアムズ姉妹と人気選手の欠場が話題となっています。テニス人気は彼ら、彼女らに支えられてきた部分もあると思いますが、今後のテニス界についてはどう見ていますか?

「まず若手で、勢いのある選手が出てきていて試合自体もおもしろくなってきています。偉大な選手はいまだいますが、こうやって欠場が増えていくとなると、それらの若手選手たちがより頑張って人気を高めていくと思いますよ」

Q:個人的な見解として、大坂なおみ(日清食品)選手が全仏オープンで疑問を投げかけたマスコミとの関係、距離についてはどう考えていますか?

「オリンピックで思ったのは、陸上の男子リレーで、バトン渡しについての質問です。ミスをした直後、まだ検証もできていないのに『どうですか?』という質問はないかなと感じました。そのために頑張ってきて、終わった瞬間にそれを聞かれても答えようがないですしね

その点、テニスは記者会見までにある程度の時間をもらえます。例えばメディアがインタビューしたければ、ある程度(時間を)指定できる。その間に、整理ができることならばと思います」

伺いたいことはあまたあったものの、ここで時間切れ。チャンスがあれば、あらためてお話を伺いたい。


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