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2022.04.22

選手情報

「完全な差別だ!」ロシアのルブレフが、ウィンブルドンのエントリー拒否を批判

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「彼らの説明は意味をなさないもので、論理的でもなかった」

4月21日、アンドレイ・ルブレフ(世界ランク8位)は、ウィンブルドンが決めたエントリー拒否決定に対し、「今起こっていることは、我々に対する完全な差別だ」と非難した。

【動画】ルブレフのセルビア・オープン2回戦ハイライト

ウィンブルドンは現地4月20日、6月27日から行う今年の大会からロシア人とベラルーシ選手の出場を拒否すると正式に発表。ロシアの行為を非難するとともに、同国選手が出場することによってロシア政権が利益を得ることは容認できないとメッセージを出している。

この決定により、現時点では今年の出場が難しくなったルブレフは、現在出場している「セルビア・オープン」(セルビア・ベオグラード/ATP250)の会見で「彼らの説明は意味をなさないもので、論理的でもなかった。今起こっていることは、我々に対する完全な差別だ。もしウィンブルドンが本当に良いことをしたいのであれば、賞金で困っている人たちをサポートすることもできたはずだ。賞金すべてを人道的支援、苦しんでいる家族や子供のために使うことで、少しは効果があるのではないかと思います。その場合、テニスはその金額を寄付する最初で唯一のスポーツになるだろうし、ウィンブルドンがその栄光を手にすることになる。ロシアやベラルーシの選手を禁止しても、何も変わらない」と語ったという。

この決定に対しては、侵攻を受けているウクライナのエリーナ・スビトリーナ(女子同25位)もBBCラジオに対して、「出場禁止は望んでいないこと。私たちはただ、私たちや世界の人々、あるいはロシア政府に対して、声を上げてほしいと思っています。それが私にとっての最大のポイントです」と好ましくない決定だとコメントしている。

WTA(女子テニス協会)は「この決定について、次のステップとどのような措置が取れるかを検討する予定です」と表明。ベラルーシテニス協会も、法的措置が取れるかを検討すると明かしている。

ルブレフは「セルビア・オープン」2回戦で予選勝者のイジー・レヘチカ(チェコ/同93位)を4-6、7-6(1)、6-2で下し、続く準々決勝でダニエル太郎(エイブル/同104位)と対戦予定である。 ※試合は22日のセンターコート第2試合(第1試合は日本時間22日20時開始)に組まれている。


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