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2022.06.03

選手情報

18歳ガウフが初のグランドスラム決勝進出、トレビザンをストレートで下す[全仏オープン]

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ガウフが初のグランドスラム決勝へ! 第2セット、トレビザンにチャンス与えず

現地6月2日、「全仏オープン」女子シングルス準決勝、第18シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク23位)はマルチナ・トレビザン(イタリア/同59位)と対戦。6-3、6-1で勝利し、初のグランドスラム決勝進出を決めた。

【動画】ガウフ&トレビザンが見せたスーパープレー

準々決勝では同胞のスローン・スティーブンス(アメリカ/同64位)を下し、準決勝まで失セット0で勝ち上がってきた18歳ガウフに対して、前哨戦WTA250ラバト大会で優勝を果たして今大会を迎えると、勢いのままにベスト4進出となったノーシードのトレビザン。どちらが勝っても初のグランドスラム決勝という対戦は、激しい打ち合いとなった。

試合はトレビザンのサービスからスタート。トレビザンがオープンコートに打っていくと、ガウフもそれに対応。序盤から見応えあるラリーが続く。第1ゲームでガウフはブレークチャンスを握ったが、あと1本が奪えず。続く第2ゲームで、今度はトレビザンがチャンスを握るが、こちらもブレークできない。

両者、最初のサービスゲームをキープしたが、なんとここから5ゲーム連続でブレークが続く。サービスゲームでミスが出てしまい、いい形が作れない。第8ゲーム、ガウフがやっとキープして5-3とすると、続く第9ゲーム、トレビザンはまたもブレークを許して、ガウフが6-3でセットを先取する。このセット、トレビザンはガウフより7本多い22本のアンフォーストエラーを記録。ファーストサーブ成功率が67%と高かったが、その内ポイントが取れたのは39%とサービスゲームに苦しんだ。

セット間、トレビザンはメディカルタイムアウトを取って右太ももを治療してもらう。迎えた第2セットは開始からキープが続く。時折、足を抑える仕草を見せるトレビザンは、第4ゲームでピンチを迎えるも観客の声援を受けて厳しいコースに臆せず打っていく。しかし、3度のブレークポイントを凌いだものの、19本目にダブルフォールトを犯すと、続くポイントでガウフがバックハンドのウィナーを決め、先にサービスを破られてしまう。

直後のサービスゲームでガウフは、あっさりラブゲームでキープに成功。4-1とする。一方、サービスキープするのに、一苦労のトレビザン。1ポイントが遠い中、ファイトして会場を盛り上げるが、痛い2ブレーク目を奪われて1-5となる。そして迎えたサービング・フォー・ザ・マッチ、ガウフはラブゲームでキープして、シングルスでは初のグランドスラム決勝進出を果たした。

オンコートインタビューでは「今、ショック状態でどうリアクションしていいのかわからなくなっているわ(笑) 以前対戦して彼女が強いことはわかっていたから、冷静にプレーしないといけないと思っていた。世界でもアメリカでもいろいろなことが起きているけど、テニスの試合でストレスを感じることはない。楽しい決勝が待っているわ」とコメントしている。

その夢の舞台で対戦するのは、過去0勝2敗としている第1シードのイガ・シフォンテク(ポーランド/同1位)。準決勝でも第20シードのダリア・カサトキナ(同20位)に6-2、6-1でストレート勝利して連勝記録を34に伸ばしている女王に対して、どんなプレーを展開するだろうか。



■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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写真=田沼武男