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2020.08.21

選手情報

ジョコビッチ、USオープン出場の理由を明かす

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世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、USオープン出場に至った理由をアメリカ『ニューヨーク・タイムズ』紙に語った。

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USオープンには、前年覇者であるラファエル・ナダル(スペイン)やロジャー・フェデラー(スイス)、スタン・ワウリンカ(スイス)などグランドスラム優勝経験者が次々と出場辞退。女子でもトップ10のうち6人が欠場を表明している。

ジョコビッチは、6月中に行われた「アドリア・ツアー」で新型コロナウイルスに感染。当初、疲労感や味覚、嗅覚に若干の違和感があったとし、陰性であることが証明された後に再開した練習でも体力的に問題があったという。
加えて、出場の決断を阻んでいたのが、USオープン後にヨーロッパへ渡航した際の検疫だ。ヨーロッパでは他国からの入国の際に14日間の自宅待機が求められており、USオープン後に始まるヨーロッパでの大会に出場できなくなる可能性があった。そのため、「もう少しで(アメリカに)来ないところだった」と欠場することも考えていたという。

それでも、ジョコビッチは出場を決断。大きな理由となったのが、“テニスへの熱意”だという。

「プレーしたいんだ。それが僕がここにいる理由さ。危険な状況に置かれることを恐れてはいない。もしそのように感じていたら、ここにはいないだろう。もちろん慎重に、責任をもって規則を尊重しなければならないし、他の人と同様に制限されている。でも、物事は予測できない。テニスコートの内外で何が起こるかわからないんだ」とコメント。グランドスラムでプレーする機会があるのなら、危険を承知で出場すると決めたとしている。

昨年のデビスカップファイナルからATPカップ、全豪オープン、ATP500ドバイと21連勝中のジョコビッチ。ビッグネーム不在の中で行われるUSオープンでも勝利して、連勝を続けることができるのか、注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma