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2022.03.02

選手情報

テニスの統括団体、ロシアとベラルーシ選手のツアー&グランドスラム出場認めるも国名・国旗表示せず。チーム戦も不参加に

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ロシア、ベラルーシ選手のツアー&グランドスラムの出場認める

3月2日、ITF(国際テニス連盟)およびATP、WTAは、ウクライナに侵攻するロシアと同盟関係にあるベラルーシに対する措置を発表。個人としてのツアー参加は許可したものの、国を代表するチーム戦(デビスカップ、ビリー・ジーン・キング・カップ)の出場停止、国名・国旗の使用中止を明らかにした。

【画像】男子テニスを統括するATPがSNSでロシア、ベラルーシに対する措置を発表

ATP、WTAは「先週のロシアによるウクライナ侵攻を受け、テニス界全体に深い苦しみ、衝撃、悲しみが広がっている。我々はウクライナの人々に思いを寄せており、この容認できない侵略行為に対して声を上げ、行動を起こした多くのテニス選手を称賛する。我々は暴力の終結と平和の回復を求める彼らの声に共鳴する」と声明を発表。今年10月にロシア・モスクワで予定されていた大会の中止を決定した。

そしてITFは、ロシアテニス連盟とベラルーシテニス連盟の資格を停止し、チーム戦への出場を無期限で中止することを決定。昨年の男子国別対抗戦「デビスカップ」と女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」で優勝国となっているロシアだが、これが解除されるまで不参加となる。

なお、現時点ではロシアとベラルーシの選手はツアーやグランドスラムへの出場はできるものの、国名・国旗の表示はされず。ATP、WTAの公式サイトでは非表示になった。

2月28日には、女子世界ランク15位でウクライナのエリーナ・スビトリーナが、ロシアとベラルーシの選手を中立の立場で受け入れ、国の象徴となるものを表示しないように要請。「組織が必要な決定を下すまで、ロシアとベラルーシの選手とは試合をしない」との意志表示を見せていた。だが、今回の声明を受けて、現地3月1日に予定していた「モンテレイ・オープン」(メキシコ・モンテレイ/WTA250)1回戦のアナスタシア・ポタポワ(ロシア)との試合も行われている。

一方で、ロシアとベラルーシの選手からも平和を望む声が出ており、男子世界ランク1位となったダニール・メドベデフ(ロシア)が、自身のSNSで「世界の平和、国と国との平和を願いたい」と綴れば、女子世界ランク2位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)も「平和への祈り」とし、ハッシュタグに「nowar」と投稿している。

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