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2024.06.06

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パオリーニが世界4位リバキナ撃破でグランドスラム初の4強! トップ10入りも確定[全仏オープン]

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パオリーニが4強の一角、リバキナをフルセットで破る

現地6月5日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス準々決勝が行われ、第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/世界ランク15位)が、第4シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン/同4位)を6-2、4-6、6-4のフルセットで下し、グランドスラムで初めての準決勝に進出。さらに、この日の勝利でトップ10入りすることが決まった。

【動画】パオリーニが世界4位を破ってグランドスラム初の4強 マッチハイライト

準々決勝まですべてストレートで勝ち上がってきた第4シードのリバキナに対するは、今年2月のWTA1000ドバイでキャリア最大のタイトルを手にするなど、自己最高ランクを更新し12位を記録しているパオリーニ。

両者の対戦成績は、2勝1敗でリバキナが勝ち越し。今年のクレーコート・シーズンである4月のWTA500シュツットガルト準々決勝では、リバキナが6-3、5-7、6-3と接戦の末に勝利しており、今年2度目の対戦となった。

第1セット、開始早々にチャンスを握ったパオリーニがブレークに成功する。その後もコートを駆けて食らいついてミスを引き出し、リバキナのサービスゲームで毎回ブレークポイントを握って、第7ゲームで2度目のブレーク。パオリーニは、自身のサービスゲームで1ポイントを落としたのみで、完璧なオープニングセットを奪った。

第2セットでもパオリーニが先にブレークし2-1とする。だが、第4ゲームでブレークされると、リバキナも調子を取り戻し始める。パオリーニは再びリードを奪ったものの、リバキナの鋭いショットに押し込まれて4-6と、試合は最終セットに突入する。

勢いはリバキナにあったものの、自らのミスで流れに乗れない。最終セット序盤で互いに2度ずつブレークして迎えた第9ゲーム、リバキナの連続ミスで手にしたチャンスを確実にものにしたパオリーニが、リードを守り抜いて初めてのグランドスラム4強の座を射止めた。

試合後、パオリーニは「本当にタフな試合だった。第2セットはちょっと感情的になりすぎた。彼女(リバキナ)は偉大なチャンピオンなんだと自分に言い聞かせたわ。それでうまくいった」と勝因を語った。

男子シングルスではヤニック・シナー(イタリア/同2位)が4強入り。オープン化以降、男女シングルスでイタリア人が準決勝に残ったのは初めてのこととなった。

一方のリバキナは、3年ぶりの全仏オープン準々決勝だったが、またも準決勝に進むことはできず。「私にとって最高の日ではなかった。彼女は本当に良いプレーをした」と称えつつ、「最後は私のフットワークが足りなかった。この数週間は体調不良に悩まされていた。もちろんパフォーマンスには満足していない。でも、毎日いいプレーができるわけでもない。この試合からいいものを得て、分析して次に進みたい」とコメント。少しばかりテニスから離れてリフレッシュし、グラスコート・シーズンに臨みたいとした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma