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2024.07.05

選手情報

ジョコビッチ、地元イギリス勢の挑戦を退け18度目のウィンブルドン3回戦進出「まだ動きは錆びついている」[ウィンブルドン]

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Photo by Getty Images

ジョコビッチ「まだ少し動きは錆びついている」


現地7月4日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス2回戦が行われ、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のジェイコブ・ファーンリー(イギリス/同277位)を6-3、6-4、5-7、7-5で下し、2009年から15大会連続で3回戦進出を果たした。

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5月に37歳の誕生日を迎えたジョコビッチは、先の「全仏オープン」(フランス・パリ)4回戦で右膝を負傷。右膝内側半月板損傷と診断された。

6月6日には手術をしたことを自身のSNSで明らかにすると、15日には「前進」と添えて復帰に向けたトレーニングに励む動画を公開。新型コロナの影響で開催されなかった2020年を除いて、2005年から出場を続ける今大会は欠場の可能性もあったが、手術から約3週間で間に合わせてきた。

右膝にサポーターを着用しプレーした1回戦では、予選勝者のヴィート・コプリバ(チェコ/同123位)に怪我の不安を感じさせない戦いぶりで6-1、6-2、6-2と完勝している。

この日も1回戦で地元イギリスのファーンリーを翻弄。コートを広く使って相手を揺さぶる一方で、ジョコビッチ自身の動きは最小限にとどめる。堅実にサービスキープをしていき、リターンゲームでチャンスが来ると見るや一気にギアを上げて第1、第2セットともに1ブレークを奪ってジョコビッチが連取した。

第3セットも先にリードしていたが、ファーンリーも食らいつき、勢いのあるプレーで挽回。逆転でセットを奪われてしまったが、プレーに激しさが出てきた第4セットでは、第11ゲームでジョコビッチがワンチャンスを生かして7-5。2009年から出場15大会連続で3回戦進出を決めた。

試合後には、「今日はとても難しいコンディションだった。風が強く、正しいテンポとリズムを見つけるのは簡単ではなかった。でも、第4セットを取るのには十分なプレーができたと思う。トラブルから抜け出せたのはラッキーだったし、これからのラウンドでレベルを上げられることを期待している」と振り返ったジョコビッチ。勝利には喜びつつも、「大会に長くいれば動きが良くなる可能性は高くなるが、序盤のラウンドはまだ少し動きは錆びついている」と右膝の怪我の影響があるとコメントした。

それでも「再び怪我をするのではないかという心配はしていない。そんなことを考える時間も気力もないし、価値もあると思わない。チームがこのレベルで戦う準備ができていると思わない限りここにはいないよ」と目の前の試合をできる限りのことをしていけば、プレーも良くなっていくとした。

3回戦ではアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同47位)と対戦する。ポピュリンは、2回戦で第30シードのトーマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン/同31位)を3-6、6-4、4-6、6-4、6-3で下し、同大会初めての3回戦にコマを進めている。


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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma