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2025.03.09

ギア情報

はじめてシリーズ「ラケット選び」#2 ~段階的でわかりやすい「初めてのラケット選び」~

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「初めて」のラケットの選びのコツとは


実際に初めてのラケット選びを始めましょう。まずテニスラケットには「面サイズ」「重さ」「グリップサイズ」など、いくつかのスペックがあります。これらを段階的に絞り込んでいくことで、あなたに最適な「初めてのラケット」が見えてきます。

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前回、「初心者にはエントリーモデルを!」と話しましたが、そう謳われている以外にも、初級者に向いたラケットもあります。プロが使うモデルをシリーズ化したケースが多くあり、同じようなコスメティックで、攻撃的な競技スペックから、とても軽いラクチンスペックまで並んでいるので、その「ラクチンスペック」も選考対象に入れていきましょう。

1. 楽しくテニスを覚えられるフェイス面積……100平方インチ以上
最初に選ぶのは「フェイス面積」です。初級者の場合、まずボールがラケットに当たってくれないと楽しくないので、大きめのものを選びましょう。

現在のラケットは「100平方インチ」というサイズが中心になっていて、それよりも小さいサイズは「上級用・コントロール系」とされ、大きいサイズは「パワーサポート系」ということになります。

2. ラクチンでスイングできる軽量モデル……まずは280g未満
次に「フレーム重量」を選びます。フレームの重さは、インパクトが打球に伝えるパワーと大きく関係し、重ければ重いほど強烈でスピードある打球が打ち出されますが、スイングするのにプレイヤー自身のパワーが必要なので、まだ力がなくて、スイングのコツを覚えていない初級プレイヤーには「軽量スペック」がいいでしょう。
今日ではラケットの軽量化が進み、最軽量モデルは250gくらいですが、身体が大きくてパワーのある男性ならば「280g未満」、小柄で非力な女性ならば「260〜270g」から探してみましょう。


フレームにはラケットの重量やフェイス面積などの情報が記載されている

3. ラクに握れて力が入りやすいグリップ……「1」「2」「3」
フレームの大きさと重さが決まったら、グリップサイズを選びます。その表示は細い順に「0」「1」「2」「3」……競技モデルには、もっと太い「4」もあります。まずは実際に握ってみましょう。



グリップは「身体からラケットにパワーを伝える出力装置」なので、握ってみて、力が入りやすいと感じたものを選んでください。こうした感覚的なこともラケット選びには大切なので、初級レベルこそ、ショップへ行って、ちゃんと確認して購入するべきでしょう。

また、近年では「最初からグリップテープを巻く」ことが常識化しています。これは「マスト」ではないのですが、もしも巻くつもりであれば、その分だけ太くなることも計算して、グリップサイズを選びましょう。

4. 色やデザインは「最終的判断」とする……気分的にアガるのがいい
カッコいいラケットを持ちたい気持ちは、とってもよくわかりますが、初めてのテニスでは、「扱いやすい」が最優先です。



ただ、「プロが使うシリーズ」「同じコスメティック」にも「軽量スペックモデル」として、シリーズ名の後に「ライト」「L」「ゲーム」「チーム」などがありますが、その順はブランドによって違うので、ショップスタッフに確認しましょう。

▶【関連記事】はじめてシリーズ「ラケット選び」#1 ~一般論は誤解だらけ。「初めて」には「初めて用モデル」が最適~

文=松尾高司
1960年生まれ。『月刊テニスジャーナル』で 26年間、主にテニス道具の記事を担当。試打したラケット2000本以上、試し履きしたシューズ数百足。「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。テニスアイテムを評価し記事などを書く、おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。

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