ドレイパーが自身初のATPマスターズ1000制覇！ルーネにチャンス与えず完勝「信じられない気持ち」[BNPパリバ・オープン]

ドレイパーが自身初のATPマスターズ1000制覇＆自己最高の世界7位に

現地3月16日、「BNPパリバ・オープン」（アメリカ・インディアンウェルズ／ATPマスターズ1000）シングルス決勝が行われ、第13シードのジャック・ドレイパ―（イギリス／世界ランク14位）が、第12シードのホルガー・ルーネ（デンマーク／同13位）を6-2,6-2で下し、自身初となるATPマスターズ1000を制覇。「信じられない気持ち」と語った。

【動画】ドレイパー ルーネに完勝でATPマスターズ1000初制覇！マッチハイライト

昨年の全米オープンでベスト4入りを果たしている23歳のドレイパーは、今季初戦となった全豪オープンで4回戦に進出。2大会目となったATP500ドーハでは準優勝と好成績を残したものの、股関節の不安を抱えており、ATP500ドバイを欠場した。

今大会は3年連続の出場。1回戦は免除されており、2回戦でジョアン・フォンセカ（ブラジル／同80位）、3回戦でジェンソン・ブルックスビー（アメリカ／同937位）、4回戦でテイラー・フリッツ（アメリカ／同4位）、準々決勝でベン・シェルトン（アメリカ／同12位）をいずれもストレートで撃破。準決勝では、大会2連覇中の第2シード、カルロス・アルカラス（スペイン／同3位）をフルセットで破り、決勝に進んだ。

この日は、昨年8月のATPマスターズ1000シンシナティで4-6,2-6とストレートで敗れているルーネと対戦。試合開始からドレイパーは落ち着いたプレーで、強打だけでなくテンポも速めてプレッシャーをかけていく。これにルーネはミスをさせられてしまい、流れを掴んだドレイパーが4ゲームを連取。サービスゲームでは強烈なサーブを放って危なげなくキープする。

ドレイパーがピンチを迎えることなく第1セットを6-2で先取すると、第2セットも立ち上がりでブレークに成功。そのままリードを保つと、4-2の第7ゲームでルーネのサービスゲームを再び破り、そのままブレークポイントを与えることなく6-2と完勝した。

ドレイパーは、「ここで優勝できたことは信じられない気持ち。試合前は、いろんなシナリオを考えるしたくさんの疑念もあった。負けてしまうかもと思うこともあった。それでも、その迷いを振り払い、このようなプレーをできたことがさらに素晴らしいものに感じる。今週の成果には本当に満足しているし、誇りに思う」とコメント。

優勝の決めた後、コートにひざまずき拳を突き上げて喜びを露わにし、観客からの祝福を全身で受け止めた。日々トレーニングに励み、犠牲にしたこともあったとし、「初めてタイトルを獲ったときはその瞬間を味わっていなかったかもしれないが、今は優勝をした瞬間をしっかりと感じるようにしている。ひざまずいた時、周りを見渡して、この瞬間をしっかり感じるようにしたんだ。自分がチャンピオンとしてここにいるという強烈な感情を感じた時間だよ」と語った。

自身初となるATPマスターズ1000のタイトルを手にしたドレイパーは、今週発表の世界ランキングでキャリアハイの7位を記録する。

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