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2026.03.04

選手情報

中東情勢悪化でテニス大会中止、内山靖崇ら日本人10名が避難。ATPは90万円超の脱出便を用意も

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中東情勢悪化、日本人選手10名も被弾の危機に


アラブ首長国連邦・ドバイで開催されていた「フジャイラ・チャレンジャー1」および「フジャイラ・チャレンジャー2」は、近隣での軍事衝突により大会の中止が決定した。

【動画】内山靖崇「無事にホテルに戻りました…」黒煙上がる緊迫した様子

同大会には野口莉央(明治安田)、内山靖崇(積水化学工業)、徳田廉大(イカイ)、松岡隼(三菱電機エンジニアリング)、清水悠太(三菱電機)、熊坂拓哉(エキスパートパワーシズオカ)、松田龍樹(ノア・インドアステージ)、高橋悠介(三菱電機)、楠原悠介(伊予銀行)、中川舜佑(伊予銀行)の計10名の日本人選手が出場しており、現地の緊迫した状況が報告されている。

大会会場から約20キロメートル離れた石油工業地帯でドローン攻撃による爆発が発生し、試合中だった選手らは急遽避難を強いられた。その時、松岡はダニール・オスタペンコフとの試合中で、警報が鳴り響く中、審判やスタッフとともにコートを駆け抜け、シェルターへ逃げ込んだ。

内山は自身のX(旧Twitter)にて、遠くから黒煙が立ち上る動画とともに「警報が鳴って大会会場から退避して、無事にホテルに戻りました」と投稿。現地の緊迫感を伝えている。大会側は選手の安全を最優先し、当初は一時中断としていたが、最終的に両大会の中止を決定した。

大会中止後、ATPから提示されたマスカット発ミラノ行きのチャーター便の費用は5,000ユーロ(約91万円)であった。チャレンジャー50大会の優勝賞金は9,500ドル(約150万円)だが、1回戦敗退の場合は630ドル(約10万円)に留まる。遠征費を自費で賄うことが多いこのレベルの選手にとって、高額な脱出費用は、獲得予定だった賞金やランキングポイントの消失に追い打ちをかける深刻な負担となっている。

「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」に出場していたダニール・メドベージェフらは、空域閉鎖の影響でドバイから陸路でオマーンへ移動。そこからトルコのイスタンブール経由で、次戦の地であるアメリカ・インディアンウェルズへ向かったことが確認されている。

一方、フジャイラに残された日本人選手を含むチャレンジャーレベルの選手たちは、商用便の確保か、高額なチャーター便の選択かという、安全と経済的負担の狭間で厳しい判断を迫られている。

内山は「ATPが明日オマーン・マスカットからイタリア・ミラノ行きのチャーター便を出すのですが、搭乗するには5000ユーロ必要。そもそもマスカットまで無事陸路で行けるのか? そこから更に日本に帰国する費用、時間を考えるとドバイから昨晩飛んだエミレーツ航空の台北行きに今晩乗れないか動いています」と綴った。


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写真=Tennis Classic

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