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2026.05.09

メーカーズボイス

一度ハマると「これ以外、無理……」『メタルサンド』の不可思議テクノロジーが『振動減衰』+『加速パワー』+『面安定』に!【プロケネックス『KINETIC Q+』series/GEAR SELECTION TENNIS EYE Special】

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「シャカシャカ音」魔法の種明かし!ドーム内をメタルサンドが移動する


前回のプロケネックススペシャルでは、ブランドの母体となる【クンナンエンタープライズ】が、かつて世界に流通するテニスラケットの9割以上を生産していた逸話やら、ブランド創立当時のエピソードを紹介したが、今回は、現在の【プロケネックス】ラインナップを見てみよう。

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正直なところ、日本ではメジャーブランドに数えられることはなく、そのブランド名を知らないという方も少なくはないかと思う。しかし、ヨーロッパでの【プロケネックス】人気はいまだ高く、伝統の競技モデル【ブラックエース】をフラッグシップに、ファンテニスをサポートする【Ki Q+】シリーズなど、愛用者が非常に多いという。

【プロケネックス】ブランドは、オランダやフランスを中心に、ヨーロッパ全土に広い販売ネットワークを持つが、とくにイタリアとスロバキアでは【プロケネックス】ユーザーが多く、ブランドとして大きなマーケットを持っている。したがって、フレームデザインも「ヨーロッパ向けのセンス」が際立ち、「あるモデルがヒットすると、全世界的に似たようなデザインにドーッと流れる」のとは、一線を画した、個性的なデザイン性を保っている。

近年のテニスラケットは、形状やコスメティックにおいて「ブームに流されやすい」傾向がある。「とりあえず、いま流行ってるラインに乗っかろう」という各メーカーによる風潮が、テニスショップの壁を「同じような色」で埋め尽くし、独自の路線を貫こうとする誇り高きブランドは、数えるほどしかない。



【プロケネックス】には「筋が通っている」。
それは『キネティック』というテクノロジーを、ずーっと守り通しているという矜持があるからだ。筆者が初めて『キネティック』と出会ったとき、テニスラケットにものすごく大きな未来を感じた! ラケットを小刻みに振ると、フレームの中から「シャカシャカ」という音がはっきり聴こえる。「新素材採用ブーム」が訪れる前なのに、革新的機能を搭載し、それが現在まで30年以上も貫いていることに、ブランドとしての「筋」を感じるのだ。

「シャカシャカ音」の正体は「砂」だった。海岸の砂ではなく「メタルサンド」。フレーム内に組み込まれた半球状のドーム(チャンバー)の中には、非常に細かいけれども比重の大きいメタルサンドが封じ込められている。

スイング〜インパクトの瞬間〜インパクト後、それぞれのタイミングでチャンバー内を移動するメタルサンドの挙動は、テニスラケットに『制振構造システム』を構築する重要なメカニズムだ。巨大なビルを地震から守る制振構造が、小さなラケットに組み込まれた……それが『アクティブ ダンピング システム』なのだ。

多くのラケットが「衝撃緩和」「振動減衰」「パワーアシスト」、そして「面安定性向上」という期待機能を実現するため、それぞれ別々の素材・機能で対処されているが、『キネティック』は「すべてを同時に実現」してしまう、「隠された夢のシステム」である。

インパクトの衝撃と振動を緩和するが楽に飛ばしてくれるパワーサポートも同時実現


では『キネティック』システムの機能効果について説明しよう。
まずテイクバックからスイング始動するとき、チャンバーの中のメタルサンドが、「後ろ側の壁」に押し付けられる。次にインパクトの瞬間、その衝撃によってメタルサンドはチャンバー内を前方へ向かって飛散移動し、反対側の「チャンバー前方」へと押し付けられる。このメタルサンドの移動によって生じる力(動的な重さ)が、パワーとして打球へ伝えられる。そしてフレーム自体には、衝撃が残らない。

これは「カーボンFRPフレーム自体が重い」ために発生する慣性とはちょっと違う。メタルサンドが移動して生み出す「前方へ押し出す力」なので、フレーム重量を抑えながらもパワーアシストできる「動的な慣性」とでも呼ぼうか……。これが「反発性能:15%アップ」を実現している。

また同時に、打球にパワーを伝えた後のメタルサンドはチャンバー内で飛散し、フレームの振動とは違う動きをするため、振動を発生させるエネルギーに対する抵抗となり、あたかも「振動を中和」するかのように、フレームが振動しようとするのを抑制する効果が生まれる。

「肘などに問題を抱えるプレーヤーにとって、この振動減衰機能はあまりに大きな魅力」
「プロケネックスのキネティックラケットを一度使うと、他のブランドへは移行できない」
こうした評判は「おおげさ」ではなく、本当にそう語られているのだ。


インパクト時に起こるメタルサンド移動によるパワーアシスト効果

『Quad Technology』がインパクトをわしづかみ!

「面安定性:50%アップ」で超魅惑の「四方固め」


こうして【プロケネックス】だけが持つ「ラケット内の制振構造+パワーサポート」だが、かつて長い間、フレームトップ部へ連続的に内蔵されてきた。ところが、【プロケネックス】が新たに打ち出した【Ki Q+】(ケーアイ キュープラス)というシリーズでは、メタルサンドカプセルを「4カ所に分割配置」した。その「配置位置」がポイントで、ラケットフェイスを時計に見立てると「1時」「5時」「7時」「11時」の位置に分割して内蔵されていて、これをプロケネックスでは『クワッドフォーカス』と名付けている。もちろん『クワッド』は『4』を意味する。

この4点が作る「X型」の中心に「インパクトポイント」があると、最大のパワーパフォーマンスが生まれる……のだが、現実のプレーでは、つねにセンターで捉えられることはなく、フェイスの上側へズレたり、斜め方向へズレたりするものだ。

このときに『クワッドフォーカス』の配置位置が効いてくる。
インパクトが、ど真ん中からちょっと上や、斜め上に外れてしまうと、普通なら面ブレが起きて、反発力が低下してしまう。しかし「1時」「11時」に潜むキネティックパワーが、面ブレを抑えてくれるので、ロスパワー分をパワーサポートして、ボールをしっかり押し出してくれる。インパクトが近くなっても同様に「5時」「7時」のキネティックが作用して、ミスショットから回避させてくれるのだ。

昔は「両サイド(3時・9時)に加重すると、面安定性が高まる」と言われていたが、これはあくまで「中央部分で左右に外れたとき」だけの話で、インパクトが上下にズレると、大きな効果を発揮しない。だが『クワッドフォーカス』では、斜め上下左右の4点に「加重したのと同じ効果(動的な加重)」が得られるため、各部分のパワーアシスト効果によって、全体的な面安定性が高まる……というわけである。

近年の一般的なラケットでは、「2時・10時」部分のフレーム剛性を強化することで、フレームのねじれを抑え、トップ側で打ってもパワーロスしない……という対策がとられるが、それよりも「(動的)加重」のほうが、ダイレクトに面安定効果を感じられる。

またフェイス部4カ所『クワッド』の他に、グリップエンド部にも多めのメタルサンドを大型カプセルに封じ込めた『ダンピングチャンバー』を内蔵し、グリップに発生する振動も制振システムで押さえ込むという、じつに徹底的な振動対策を施している。これは「ユーザーが【Ki Q+】シリーズに求める特徴を最大限に満足させる」という開発概念の表われだろう。


振動緩和機能+面安定機能のためのメタルサンドの配置位置

さて、ここで紹介する【Q+シリーズ】4機種だが、それぞれの「数字」に注目してもらいたい。【30】【20】【15】は、フレーム内に内蔵されるメタルサンドの総重量を示す。つまり【Ki Q+ 15】には約15gのメタルサンドが、【Ki Q+ 30】にはトータル約30gものメタルサンドが封入されているということだ。フレーム全体に285gという十分な重量がある【Ki Q+ 15】は、そもそも振動が少ないために「メタルサンド:約15g」が適量であり、260gの軽量ボディにはめいっぱいのメタルサンドで振動を制御しつつ、ゆっくりスイングでも楽にボールを飛ばせるパワーサポートを……ということで「約30g」の搭載となっている。

そして【Ki Q+ TOUR】のフレーム内蔵メタルサンドの総重量は「約5g」。上級者・競技者による使用を考慮したツアーモデルには、多大な振動緩和性というよより「打球感を整える」ことを重視し、面安定やパワーアシスト効果を高める目的で【Ki Q+】システムが搭載されている。ちなみにフラッグシップモデル【ブラックエース25】にも、同様のスペックが与えられている。

昨今、プロ選手が使うラケットは軽量化している傾向があるが、楽に飛ばしたくて「高反発・軽量モデル」を使ってきたヨーロッパの一般プレーヤーたちは、逆に「もう少し打ち応えのあるパワーがほしい」ということで、ちょっとだけ重くしたがる傾向があり、このシリーズでは、それに応じたウェイトアップが図られている。

プロケネックス【Ki Q+】シリーズは、他のラケットとは確実に「違いを感じさせる」ものとして存在し続けている。ポリエステル系ストリングが一般化したことで、打球時の振動、肘に衝撃を感じる一般プレーヤーが増えてきている。それにストレスを感じている方が【キネティック】を使ったら、もう元へは戻れなくなるほどの魅力を感じるに違いない!

4モデルのうち【Ki Q+ 15】【Ki Q+ 20】の2機種については、前作よりもフレーム重量が「5g」増えている。それは「もう少し重くてもいいから、威力を増したい!」というユーザーの要望に応えたものだ。
上記の【Ki Q+】シリーズは、揃って5月1日より店頭にて発売される。
見つからない場合は、ショップスタッフに訊ねてみるといいだろう。


PRO KENNEX KINETIC Q+ series

Ki Q+ 30 ver.26
◎ 価格:41,800円
◎ フレーム重量:260g
◎ フェイス面積:119平方インチ
◎ フレーム厚:28.0mm
◎ フレーム長:27.5インチ
◎ バランスポイント:345 mm

プロケネックス ProKennex|Ki Q+ 30 ver.26
プロケネックス ProKennex|Ki Q+ 30 ver.26
Q+テクノロジー採用で振動吸収性、衝撃吸収性は市販のトップクラスにアップさせた。 非力な方で肘に悩みのあるプレイヤーに特に勧めて頂きたいモデル。
商品をCheck!



Ki Q+ 20 ver.26
◎ 価格:39,600円
◎ フレーム重量:285g
◎ フェイス面積:110平方インチ
◎ フレーム厚:24.0 mm
◎ フレーム長:27.25インチ
◎ バランスポイント:320 mm

プロケネックス ProKennex|Ki Q+ 20 ver.26
プロケネックス ProKennex|Ki Q+ 20 ver.26
Q+テクノロジーを採用し、オフスポット時の打球でも面ブレがひじょうに少なく、反発性、コントロール力をアップさせたい方に勧めて頂きたいモデル。 特にジュニア、女性の競技プレイヤーにお勧めのオールラウンドモデル。
商品をCheck!



Ki Q+ 15 ver.26
◎ 価格:39,600円(税込)
◎ フレーム重量:285g
◎ フェイス面積:105平方インチ
◎ フレーム厚:26.0mm
◎ フレーム長:27.5インチ
◎ バランスポイント:325mm

プロケネックス ProKennex|Ki Q+ 15 ver.26
プロケネックス ProKennex|Ki Q+ 15 ver.26
Q+テクノロジーを採用した肘に悩みのあるプレイヤーに特に勧めて頂きたいモデル。 社会人のしっかり振りたいプレイヤーでも飛びすぎずコントロールしやすいオールラウンドモデル。
商品をCheck!



Ki Q+ TOUR ver.26
◎ 価格:38,500円(税込)
◎ フレーム重量:305g
◎ フェイス面積:98平方インチ
◎ フレーム厚:19.0mm
◎ フレーム長:27.0インチ
◎ バランスポイント:315mm

プロケネックス ProKennex|Ki Q+ TOUR ver.26
プロケネックス ProKennex|Ki Q+ TOUR ver.26
Qテクノロジー搭載の競技向け黄金スペックモデル。 4方向に配置されたQ+システムが従来のQテクノロジーに加えて更に面ブレを防ぎ、反発性、コントロール性能をアップさせます。 学生から男性競技プレイヤーまで幅広い層にお勧めできるオールラウンドタイプ。
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