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2026.06.01

選手情報

「最高の気分」コスチュクが4度の全仏女王シフィオンテクをストレート撃破、クレー16連勝で初の全仏8強へ[全仏オープン]

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コスチュクが自身初の全仏8強!準々決勝は先輩スビトリーナとの同胞対決に


5月31日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス4回戦で、第15シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ/世界ランク15位)が、同大会5度目のタイトル獲得を狙った第3シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同3位)を7-5, 6-1で破り、自身初のベスト8入りを果たした。

【動画】コスチュクが全仏初の8強!元世界1位シフィオンテクを破る 4回戦ハイライト

23歳のコスチュクは、クレーコート・シーズンでWTA250ルーアン、WTA1000マドリードの2大会連続優勝を果たし、好調を維持しながら7年連続7度目の全仏オープンを迎えた。

1回戦でオクサナ・セレフメテワ(スペイン/同88位)、2回戦でケイティ・ボリネッツ(アメリカ/同108位)、3回戦でビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス/同82位)を下して、4月のビリー・ジーン・キングカップから続くクレーコート15連勝で迎えた4回戦。相手は、全仏オープンで4度の優勝を誇る元世界1位のシフィオンテクだった。

過去3度の対戦で1セットも取ることができずに敗れているシフィオンテクとの一戦、序盤から激しいストローク戦が繰り広げられる。セット中盤、第7ゲームでシフィオンテクがブレークし、直後にコスチュクも負けじとブレークバックする。

終盤にいくにつれ、プレッシャーがかかる場面で硬さが出る両者。徐々にストローク戦で我慢しきれずにミスが出始め、スムーズにサービスキープできない。その中で6-5の第12ゲームでブレークに成功したコスチュクが4度目の対戦にして初めてセットを獲得する。

大事な第1セットを奪ったコスチュクは、第1ゲームでブレークされたものの、2大会連続で優勝している前哨戦からの勢い、自信は大きかった。リターンから攻撃的なショットでシフィオンテクを攻め立てると、0-1から6ゲームを連取。クレーコートで16連勝となり、自身初の全仏オープン8強を決めた。

準々決勝では、第11シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス/同11位)を4-6, 6-4, 6-0で破った第7シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同7位)と対戦する。

試合後の記者会見でコスチュクは、自身初の全仏オープン準々決勝進出とクレーコート16連勝の達成について「最高の気分。連勝記録も、準々決勝に進めたことも本当に嬉しい」と率直な心境を語った。

過去3戦全敗、1セットも奪えていなかったシフィオンテクに対し、自らを「データ上、私はまだ格下」と位置づけながらも、キャリア最高の安定感を武器に立ち向かった。

勝因となったのは、強力なリターンから相手のセカンドサーブに猛烈なプレッシャーをかけ続けたことだ。第1セット中盤以降に頻発した激しいブレーク合戦の局面を「特に相手のセカンドサーブに対して強いプレッシャーをかけられた。すべてのサーブをリターンし続けることができたから、相手にとってはプレーしづらかったはず」と振り返る。自身のサービスゲームで苦しむ時間帯もあったが、「第1セットの終盤と第2セットで修正ルートを見つけた」と、冷静な戦術変更が功を奏した。

緊迫した場面でも感情に呑まれなかった精神面の進化については、「今、私が最も意識しているのは『決定的な1ポイントなど存在しない』ということ。常に次のポイントが来る」と語り、目先の結果ではなく、自分が目指すべき長期的な選手像というプロセスにフォーカスしていたことが勝利に繋がった。

さらに、ウクライナ出身の彼女は、母国の情勢による厳しい現実にも直面している。「人生にはテニスよりも遥かに大きな問題があるという理解と心の余白を与えてくれた。ここにいることが重要ではないと感じることもあれば、この舞台に立てているチャンスに深く感謝することもある」と、テニスへの深い感謝の念をコート上での力に変えていた。

次戦の準々決勝は、同胞の先輩であるスビトリーナとのウクライナ対決となる。レジェンドと称える先輩との大一番に向け、「彼女は多くのウクライナの選手のために道を切り拓いてきた存在。同じコートに立てることを光栄に思う」とリスペクトを表しつつ、「2年前に対戦経験があるため、どのような展開になるかは予測できている。質の高い試合になるはず」と、ウクライナ勢同士による準々決勝へ向けて強い期待感をにじませた。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma