close

2026.06.04

選手情報

シュナイダーが女王サバレンカを撃破!第2セット1-4からの大逆転で初のグランドスラム4強[全仏オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

シュナイダー、「何かを変えなければいけなかった」攻撃姿勢への転換が勝因


6月3日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス準々決勝が行われ、第25シードのディアナ・シュナイダー(世界ランク23位)は、第1シードのアリーナ・サバレンカ(同1位)を3-6, 7-5, 6-0の逆転で破り、グランドスラムで初めての4強入りを果たした。試合後には、「厳しいコンディションの中でも、自分の感情をコントロールしながら最後まで戦えたことを誇りに思う」と振り返った。

【動画】シュナイダー、女王サバレンカに大逆転で「全仏オープン」4強!準々決勝ハイライト

第1セットはサバレンカが世界女王の貫禄を見せ、強力なバックハンドやドロップショットを織り交ぜて5-1とリードを広げる。強風が吹き始めるなかでサバレンカにミスが出たものの、シュナイダーの焦りもあり、3-6でサバレンカが先取する。

第2セットもサバレンカが先行し、4-1と2ブレークアップのリードを奪う。絶体絶命の状況に追い込まれたシュナイダーだったが、サバレンカのブレークポイントでのミスやダブルフォールトから好機を掴む。サバレンカの5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチの局面でも、相手のボレーミスに救われてブレークバックに成功。勢いに乗ったシュナイダーは左腕からのフォアハンドを次々と決め、7-5でセットを取り返した。サバレンカが今大会でセットを落としたのは、これが初めてであった。

最終セットはシュナイダーの独壇場となる。第2ゲームの長いデュースをブレークして主導権を握ると、完全にリズムを掴んで攻撃的なテニスを展開。一方のサバレンカはメンタル面の崩れからアンフォーストエラーを連発し、このセットだけで17本のミスを重ねた。シュナイダーは試合の終盤22ポイントのうち17ポイントを奪う猛攻を見せ、6-0のベーグルで女王を圧倒。2時間12分の激闘を逆転で制した。

これにより、サバレンカのグランドスラムにおける連続4強進出記録は「6」でストップ。シュナイダーは自身2度目のトップ10勝利を飾り、グランドスラム準決勝進出を果たした。

準決勝では予選から8連勝の快進撃を続けているマヤ・フワリンスカ(ポーランド/同114位)と対戦。直接対決では、4年前の2022年にツアー下部のITF6万ドル大会で1度対戦しており、シュナイダーが6-4, 6-4で勝利。着実に力をつけて、今度はグランドスラム準決勝の舞台で相まみえることとなった。

試合後の記者会見でシュナイダーは、大逆転の足がかりとなった第2セットの1-4、3-5からの心境の変化について語った。

「5-3のとき、向かい風の中でプレーしていた。サバレンカがプレッシャーをかけてくる中で、何か違うことを考えなければいけないと思った。スライスやスピンを増やして変化をつけようとしたが機能しなかった。もう失うものは何もない、もっとアグレッシブにショットを狙い、踏み込んでいかなければならないという解放感があった。彼女のセカンドサーブに対して前に踏み込み、よりプレッシャーをかけて攻撃的にいった。そこから相手にいくつかのアンフォーストエラーが出て、流れが少しこちらに傾いた」

また、当日のコートを包んだ激しい強風というコンディションについても、冷静に対応できた要因を明かした。

「第1セットは天候に対してイライラしていた。でも、条件は2人とも同じだと自分に言い聞かせ続けた。厳しい状況であることを受け入れ、風がどこに向かっているのか、こちら側からは何をすべきかを見極める必要があった。昨年の決勝で、サバレンカがココ・ガウフとの強風の中での試合で苦戦していたのを観て知っていたので、その記憶が頭の片隅にあった。このチャンスを活かし、適応して全力を尽くさなければいけないと思った」

感情を露わにするサバレンカに対しても、自身の集中を乱すことはなかった。

「彼女が感情的になっているのを見て、『自分は正しい方向に進んでいる。相手ではなく自分自身に集中し続けよう』と思った。相手がチームと何を話しているかなどは気にせず、次に自分が何をすべきかだけを考え、ポイントごとに進めていった」

準決勝で対戦するレフティーのフワリンスカについては、過去の対戦を明確に覚えているという。

「もちろん覚えている。イスタンブールの6万ドル大会の準決勝だった。彼女はドロップショットやスライスを駆使する非常にトリッキーな選手なので、今ここまで勝ち上がってきたことは驚きではない。明日の試合は大きな切り替えが必要になる。お互いに大きなチャンスを前にして、すべてを出し切るような激しい戦い、素晴らしい試合になると思う」

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma