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2026.06.06

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アルナルディ、初のグランドスラム4強で無念の棄権「動くことも、食べることも、飲むこともできなかった」[全仏オープン]

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Photo by Getty Images

全仏4強のアルナルディが準決勝を棄権。前夜から激しい嘔吐と発熱「一睡もできなかった」


6月5日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルスで自身初のグランドスラム4強入りを果たしていたマッテオ・アルナルディ(イタリア/世界ランク104位)が、準決勝のフラビオ・コボッリ(イタリア/同14位)戦を前に体調不良のため棄権を発表した。急転直下の事態に、アルナルディが会見でその詳細を明かした。

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大会期間中、コート上で長時間を戦い抜いてきたアルナルディだったが、身体的なコンディションは良好だったという。

異変が起きたのは、試合がなかった準決勝前日の4日、夕食を済ませた後だった。胃に違和感を覚え、午前1時に目を覚ますと激しい嘔吐が始まった。その後は一睡もできず、早朝にも再び激しく嘔吐するなど症状は悪化。ホテルの部屋に医師を呼び薬を処方してもらったものの、日中も水分や食事を摂るたびにトイレに駆け込む状態が続いた。

ギリギリまで出場の可能性を探り、試合開始を目前に控えた午後6時にはロッカー室でコボッリとも顔を合わせた。しかし、立ち上がるたびにめまいがする状態は改善せず、最終的にコートに立つことを断念した。

アルナルディは「動くことも、食べることも、飲むこともできない。プレーできる方法は本当になかった」と無念の心境を吐露。

「グランドスラム初の準決勝を棄権するなんて、誰も望まないことだ。チケットを買って見に来てくれたファンや、応援に来てくれたすべてのイタリア人に申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。

また、脱水症状や十分な栄養補給ができていない状態で無理にプレーすれば別の怪我につながる危険があり、自身や対戦相手のコボッリ、そして観客への敬意を考えた末の決断だったことも明かした。

原因については特定できていないが、寒気や発熱があったことからウイルス性のものだと推測している。

この急な棄権に対し、親しい友人でもあるコボッリは「午後6時に彼から話を聞いた時は、全く予想していなかったことで泣きそうになった。試合に向けて完全に準備を整え、戦う気でいたから、彼を思うと本当に悲しい」と動揺を隠せなかった。コボッリは昼前に会場入りし、理学療法や昼食、仮眠、コートでのウォーミングアップなど、普段通りの準備を終えた後にこの知らせを受け取っていた。

コボッリは会見でアルナルディに、「マッテオは僕たち全員のインスピレーションの源であり、素晴らしいプロフェッショナルだ。コート外での振る舞いや試合への準備、集中力の保ち方など、ツアー屈指のプロフェッショナルだ。今週の結果は彼にふさわしいものだった」と最大限のリスペクトを表現した。

今大会のアルナルディは、ラファエル・コリニョン(ベルギー/同62位)やフランシス・ティアフォー(アメリカ/同22位)との5セットマッチを制し、タロン・フリークスポール(オランダ/同33位)、ステファノス・チチパス(ギリシャ/同79位)といった実力者を撃破。準々決勝では同国の先輩であるマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同105位)の途中棄権による勝利も含め、快進撃を続けていた。

足の怪我で開幕10試合中8敗と苦しんだ2026年シーズンの序盤から見事な復活を遂げ、今大会の結果によってライブランキングでは34位まで急浮上していただけに、あまりにも悔しい幕切れとなった。

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