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2026.06.07

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19歳アンドレーワがグランドスラム初制覇! セレシュ以来の最年少優勝に「トロフィーを手にしていることが信じられない」[全仏オープン]

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アンドレーワが全仏女王に「人生最大の夢の一つだった」 初のグランドスラム制覇を達成


6月6日、「全仏オープン」(フランス・パリ)の女子シングルス決勝が行われ、19歳のミラ・アンドレーワ(世界ランク8位)が予選勝者のマヤ・フワリンスカ(ポーランド/同114位)を6-3, 6-2のストレートで下し、自身初のグランドスラムタイトルを獲得した。1992年のモニカ・セレシュ以来となる同大会最年少優勝を果たしたアンドレーワは、「幼い頃からテレビで見ていた大会で優勝することは私の大きな夢だった。いまこのトロフィーを手にしていることが正直信じられない」と喜びを爆発させた。

【動画】アンドレーワがグランドスラム初制覇!決勝ハイライト

試合はグランドスラム決勝の緊張感に加え、強風という難しいコンディションの中で始まった。第1セットは互いにサービスキープができない立ち上がりとなり、フワリンスカが2-3と先行する。

しかし、アンドレーワはここからバックハンドのウィナーとサービスエースを決めて3-3のタイに戻すと、一気に流れを引き寄せた。それまでのスローペースからフォアハンドの球速を上げ、積極的に前線へ出る多彩な攻撃を展開。4ゲームを連取して第1セットを6-3で先取した。

第2セットに入ると、予選から計9試合を戦い抜いてきたフワリンスカに肉体的・精神的な疲労の色が見え始め、アンドレーワが圧倒。5ゲームを連取して5-0と勝利に王手をかけた。その後、フワリンスカの反撃により2ゲームを返されたものの、アンドレーワは動じることなく冷静さを保ち、最後は相手のサービスゲームをラブゲームでブレーク。バックハンドのウィナーで優勝を決めた。試合時間は1時間22分だった。

アンドレーワはこれがグランドスラム初優勝。19歳1か月での全仏オープン制覇は、1992年のモニカ・セレシュ以来となる大会最年少優勝の快挙となった。

5-0から2ゲームを連取された場面について、アンドレーワは「あの2ゲーム、特に自分のサービスゲームを落としたくはなかった」と振り返りつつも、コートの条件を冷静に分析していた。

「風が前方へ吹いている側では、普段通りに強く打つことが難しかった。だから、そのエンドでうまくいかなければ、自分がプレーしやすい反対側でゲームを取ろうと考えていた」と、状況を割り切ってプレーしていたという。

アンドレーワは大会を通じて精神的なコントロールが向上した背景に、心理カウンセラーのアドバイスがあったことを明かしている。

「準決勝と決勝の前にも心理カウンセラーと話をした。人生で最も重要とも言える試合の前に、正しい精神状態になりたかった。彼女はコート上で実践できる多くのアドバイスやテクニックをくれた。だから、彼女には大きな功績がある」と語った。

また、マドリード大会での不調を経て、「ファイターになること」を決意。現役時代のロジャー・フェデラーの振る舞いを参考に、フラストレーションをため込まずに戦うことを意識したという。

さらに、かつて全仏オープンを2度制したマリア・シャラポワや、スベトラーナ・クズネツォワといった元世界ランキング1位の存在も力になった。クズネツォワからは試合前に「初のグランドスラム決勝を楽しんで」と励ましのボイスメッセージを受け取り、シャラポワに対しては「もし見てくれているなら、良いレベルのテニスを見せたいと思っていた」と明かした。

シャラポワは試合後、自身のSNSで「興奮しているが、満足はしていない。王者の証だ」とアンドレーワを称賛した。

表彰式では、これまでのツアー優勝時と同様に「自分自身への感謝」を述べる独特のスピーチを行い、観客を沸かせた。

「タフなときでも常に100%を尽くし、人間としても選手としても毎日向上しようと努力した。心の中で多くの悪魔と戦いながら、自分ならできると信じた。この2週間、自分がどれほど苦しく、どれほど緊張していたかは自分にしかわからない。だから、一生懸命努力し、ベストを尽くした自分に感謝する」

このスピーチについて記者会見で問われると、「最初はみんなを笑わせようとするジョークのつもりだった。でも、そのうち『なぜ自分に感謝してはいけないのだろう』と思うようになった。実際に努力し、プレッシャーと向き合っているのは自分自身なのだから、自分にお礼を言うことはとても大切だと気づいた」とその真意を語った。

この優勝により、アンドレーワは今季3つ目のタイトルを獲得し、アリーナ・サバレンカ(同1位)と並んで今季最多タイとなった。月曜日に更新されるPIF WTAランキングでは世界6位となり、WTAファイナルズ出場を争うレースランキングでは5位から1位へ浮上する。また、敗れたフワリンスカも大会前のトップ100圏外から、キャリアハイとなる21位に急浮上する見通しだ。

クレーコートで育ち、フランス語も少し話せるというアンドレーワにとって、パリでの栄冠は特別なものとなった。

「グランドスラムのトロフィーを横に置いて記者会見をしているなんて、いまだに信じられない。人生最大の夢の一つだった。ベストを尽くしてこのトーナメントに勝つことができ、本当にうれしい」

すでに視線は次の芝シーズンへ向いており、「この感覚には少し中毒性がある。もう一度この経験ができるように最善を尽くしたい」と、さらなるタイトル獲得へ意欲を燃やした。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma