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2026.07.04

選手情報

望月慎太郎、自身初のグランドスラム16強入り!さらなる番狂わせへ4回戦で王者シナーに挑戦「面白い試合になるか、ボコボコにされるか」[ウィンブルドン]

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望月慎太郎、最大の武器「独自のスタイル」で掴んだ金星


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)は現地7月3日、男子シングルス3回戦が行われ、予選から勝ち上がってきた望月慎太郎(木下グループ/世界ランク151位)が、第23シードのラファエル・ホダル(スペイン/同26位)を1-6, 7-6(5), 6-4, 6-4の逆転で下した。自身初となるグランドスラム16強入りを決めた望月は、次戦で前年覇者かつ第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)と対戦することについて、「不思議な感覚。ワクワクしているが、同時にベスト16の舞台にいることが少し奇妙な感じもする。とにかく楽しみたい」と率直な心境を明かした。

【動画】望月慎太郎、グランドスラム初の16強入りを決めた勝利の瞬間

今シーズンのツアーレベルで0勝6敗と白星がない状態で今大会を迎えた23歳の望月だったが、予選3試合を突破すると、本戦でも勢いは止まらなかった。1回戦のマックス・ベイジング(イギリス/同329位)、2回戦のイーサン・クイン(アメリカ/同47位)をストレートで破り、迎えた3回戦で19歳ながら今季ツアー初優勝を果たし、全仏オープンでも8強入りしているホダルを3時間の激闘の末に撃破した。

試合は、ホダルの鋭いリターンに押され、第1セットを1-6で落とす苦しい立ち上がりとなった。しかし、望月は第2セットの途中からセカンドサーブをより攻撃的に修正。自身のサービスゲームを徐々に安定させると、タイブレークの末にこのセットを奪い返す。最後は劇的なボレーでタイブレークを制し、試合の流れを引き寄せた。試合を通して、19本中7本のブレークポイントをものにし、ファーストサーブが入った局面では70%のポイント獲得率を記録して金星を挙げた。

オープン化以降、日本の男子選手がグランドスラムのシングルスで16強に進出するのは、錦織圭(22回)、西岡良仁(2回)、松岡修造(1回)に続き、史上4人目の快挙となった。

試合後の記者会見で、望月は自身のプレースタイルを「ユニーク」と表現した。現代の多くの選手が強い回転をかけた重い球やビッグサーブで勝負するのに対し、望月はよりフラットに球を捉え、積極的にネットへと出る。

ジュニア時代に培ったこのスタイルは、一時期プロ転向後に周囲の勧めで重い球を打つスタイルへの変更を試みたものの機能せず、2~3年をかけて現在の形に戻したという。芝コートにおいては、自身の打球が低く跳ねないこと、そして強みであるフットワークを活かしてコートを走り回れることが、このサーフェスでの強さに繋がっていると分析した。

敗れたホダルも記者会見で「彼は自身のテニスを展開し、このサーフェスに実によく適応していた」と望月のプレーを称えている。

自身初のグランドスラム16強入りに「ここに来られて少し不思議な感覚。ただ楽しみたい」と語る望月。次戦の相手は、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/同81位)をストレートで下して勝ち上がった世界王者のシナーだ。

シナーについて「自分にとってはセレブリティのような存在。ただ打ち合うだけでは勝てない」とリスペクトを示しつつも、「それ以外のことで彼のリズムを崩したり、少しでもやりにくさを感じさせたい。低い球を打ったり、ネットに出たりして。彼は、こういうタイプの選手とはあまり対戦していないと思う。だから面白い試合になるか、あるいは単純に僕がボコボコにされるか(笑)」と、番狂わせを見据えて独自の戦略で挑む姿勢を見せた。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma