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2026.09.25

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錦織圭が語ったBIG4との戦い「自分をすごく成長させてくれた」 現代テニスにも「挑戦したかった」[木下グループジャパンオープン]

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錦織圭「大きな壁が何人もいた」 BIG4との戦いが成長を促した現役生活


今季限りで現役を引退する錦織圭(ユニクロ/世界ランク436位)が、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)の大会前記者会見に出席した。自身のキャリアを振り返る中で、ロジャー・フェデラー、ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダルらとしのぎを削った時代について、「一番自分の中でも楽しかった時期」と回想。一方で、現在の体格、パワーを備えた選手たちについても「違った強さ」を感じており、「今の選手たちと」戦いたい気持ちがあったことも明かした。

錦織は、当時18歳だった2008年4月にトップ100入り。怪我で戦列を離れてランキングがなくなった時期もあったが、2010年11月から約11年半にわたって100位以内を維持。グランドスラム初の決勝進出を果たした2014年全米オープン以降、自己最高ランク4位を記録しトップ10の位置を3年間守った。

そのトッププレーヤーとして戦った時代には、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、アンディ・マレーらが世界の頂点を争っていた。さらにスタン・ワウリンカやダビド・フェレールらも加わり、トップレベルには常に強力な壁が存在。錦織自身も、その環境が自らを成長させたと振り返る。

「あの時期は一番自分の中でも楽しかった時期でしたね。常に大きな壁が何人もいて」

中でもジョコビッチについては、「めちゃくちゃ大きな壁」と表現。「あの人たちがいてくれたからこそ、テニスに対する情熱もエクストラであった」と、常に自分自身の限界を試されるような環境だったゆえに、テニスへの情熱もさらに強くなったという。

一方で、フェデラー、ナダル、マレーが引退しツアーから姿を消していった近年について、自身の気持ちにも変化があったと明かした。

「あの選手たちが居なくなったこの2、3年っていうのは自分の中でもちょっと気持ち的に失った感じはありましたよね」

強い相手がいるからこそ、その相手を倒したいという気持ちが生まれる。錦織にとってBIG4を中心とした世代は、単なる対戦相手ではなく、自身の競技人生を動かす存在でもあった。

現役最後に対戦したい相手を問われ、「フェデラーがいたらフェデラーかな」と即答。

「やっぱ憧れの選手、唯一1人しかいないんで」

現役最後の相手に特別な希望があるわけではないという錦織だが、憧れの存在であるフェデラーだけは別格だった。

現在の男子テニスについて問われると、錦織は過去と現在を単純に比較することはできないとしながらも、「新しい選手は新しい選手で、強いし、うまいし、それは確実に感じる。球も速いし」と明確な違いを感じている。

近年の男子テニスでは、パワーやフィジカルを武器にする大型選手が増えている。錦織自身も、現在の選手たちには「違った強さ」があると感じているという。

「どっちが強いかっていうのは比べるのはちょっと無理ですけど、なんか違ったテニスになってきてるなっていうのを感じる」

そして、もし怪我なくプレーを続けられていたなら、現在の世代にも挑戦してみたかったと話す。

「やれるならやりたい気持ちもありますよ。今の選手たちと」

現役引退を決めた後だからこそ、現在のツアーへの興味が消えたわけではない。むしろ直近の数か月で試合ができるようになってきたことで、「もうちょっと頑張ったら戻ってこれそうなのにな」という感覚もあった。

それでも、錦織は今季限りでラケットを置くことを決めた。

「怪我とかがなかったら続けて挑戦したかった」

その言葉には、19年間にわたって世界のトップを追い続けてきた選手としての、現在の男子テニスへの率直な興味が表れている。

日本で最後となるジャパンオープンでは、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位)やテイラー・フリッツ(アメリカ/同10位)ら世界トップクラスの選手も出場予定となっている。

過去にはフェデラー、ナダル、ジョコビッチらを相手に挑戦を続け、今度は新世代のトッププレーヤーたちがいる時代を迎えた。錦織にとって最後のジャパンオープンは、日本でのラストマッチであると同時に、長く戦ってきた男子テニスの世代交代を自らの目で見届ける舞台にもなる。

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写真:Tennis Classic