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2026.09.30

選手情報

坂本怜、世界37位に悔しい逆転負けで大会本戦初勝利ならず。敗因はメンタル「焦って早くポイント終わらせようとしすぎた」[木下グループジャパンオープン]

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坂本怜「メンタルで僕が弱気になっちゃった」


9月30日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する坂本怜(IMG/世界ランク137位)は、マッテオ・アルナルディ(イタリア/同37位)に6-2, 4-6, 4-6で敗れた。第1セットを先取しながら逆転を許し、惜しくも大会本戦初勝利には届かなかった。

【動画】坂本怜、トップ50を相手に第1セット奪うも悔しい逆転負けで2回戦進出ならず マッチハイライト

20歳の坂本は、2024年、2025年と同大会に出場したものの、いずれも予選敗退。今年は初めて本戦の舞台に立った。28日の本戦組み合わせ抽選後には「まず1回戦、自分のできる限りを尽くして、(カルロス・)アルカラス選手とやれるところまで行けたらもう本望」と語っていた。

対戦相手となったアルナルディとは、昨年のATPマスターズ1000上海1回戦で対戦し、6-7(3), 4-6で敗れていた。アルナルディは今年の全仏オープンでベスト4に進出している強敵だ。

そのアルナルディに対し、坂本は立ち上がりから積極的なプレーを披露。メリハリの効いた攻守で相手を揺さぶり、第3、第7ゲームをブレークした。時速220キロを超えるサーブを含む5本のエースを奪い、サービスゲームでは一度もブレークポイントを与えない安定したプレーを見せ、6-2で第1セットを先取した。

第2セットに入ると、アルナルディも対応を見せ、拮抗した展開となる。坂本はなかなかチャンスを得られない中でも、テンポの速い攻撃を続けてサービスキープを重ねた。しかし、セット終盤にはファーストサーブの確率が落ちるとともにショットのミスも増加。4-5で迎えた第10ゲームで、この試合初めてブレークポイントを握られると、ストロークとボレーが甘く入り、ブレークを許した。4-6でセットを失い、勝負は最終セットへ持ち込まれた。

最終セットでは再び持ち直し、高い打点でボールを捉えながら積極的に攻めていく。観客の声援も受けて食らいついたが、チャンスを生かし切れない場面が続いた。

4-5で迎えた第10ゲームでは、1ポイント目でストロークのミスが出てしまい、強引にネットへ出るもアルナルディにきっちり対応され、マッチポイントを握られた。坂本はコースが一度はしのいだものの、最後はバックハンドをミス。2時間8分のフルセットの末に敗れた。

試合後の会見で坂本は、第2セットとファイナルセットの4-5で自身のサービスゲームを落としたことを敗因として挙げ、「明らかに、メンタルで僕が弱気になっちゃったというのが、スコア的にも自分のフィーリング的にも、一番の理由」と振り返った。

一方で、「テニスは緊張しない時はいいプレーしていた」と手応えも口にし、「テニスとメンタルという2つに分けた場合、テニスはもうこれ以上なかった」と評価した。

弱気になった要因については、アルナルディからプレッシャーをかけられたというより、「スコアに対してのプレッシャー。自分で自分にかけてる感じ」と説明。特にプレッシャーがかかった場面では、ポイントを早く終わらせようとする意識が強くなったという。

「ミスしてくれ、パッシングミスしてくれっていう気持ちで前に出てる時と、『よし、ここを前詰めてボレーで決めよう』っていう時のメンタルって全然違う。アプローチが浅くなったりして抜かれやすくなったりとか、打たれて飛びつかなかったり、前の詰めが甘かったり」

さらに、「僕の場合、プレッシャーがかかると焦っちゃって、早くポイント終わらせようとしすぎちゃう節がある」と自己分析。「もう一歩外に追い出してからでよかったのを、すぐ前に出ちゃう。早くポイントを終わらせたいっていう気持ち」と、終盤のプレーを振り返った。

今回の敗戦を通じて、坂本は「今日は勝っててもおかしくない試合だったと思う」と悔しさをにじませながらトップ50との差についても言及。「何が違うかって言われると、その1ポイント取れるかどうかで試合が決まる時に、彼らは自分なりに何したらいいかが分かってて、それをやってるというのが今日感じたこと」と分析した。

「僕はそのポイントを取るかどうかに執着しちゃってるところを、彼らは戦術的な部分を考えていたり、勝ち負け以外のところに目がいってるんじゃないかなっていう。マインド的な部分が優れてるんじゃないかな」

世界37位を相手に第1セットを奪い、勝利まであと一歩に迫った坂本。ジャパンオープン本戦の舞台で得た手応えと課題を、今後のツアーでどう生かしていくかが注目される。

アルナルディは2回戦で、第1シードで前年覇者のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)と、アレックス・ミケルセン(アメリカ/同34位)の勝者と対戦する。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma