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2026.10.02

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錦織圭、現役最後の会見で「あと5cmあったら」さらに珍提案「180cm以下は2~3歩前からサーブ」

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錦織圭「もうちょっとやってもいいかな」現役最後の試合後に本音「絶対やんないですけど」


今季限りで現役を引退する錦織圭(ユニクロ/世界ランク436位)が10月1日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)で現役最後の試合を終えた。試合後の会見では、19年間のプロキャリアを振り返り、自身が追い求めてきた「錦織圭のテニス」について語った。

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最後の試合は世界ランク8位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)に4-6,4-6で敗れた。自身が理想とするテニスには届かず、「内容的には悔しい試合だった」と振り返った。「昔だったら取れてた、簡単に取れてディフェンスのボールをオフェンスにできるぐらいの動きは昔だったらありましたし、サーブだったりリターンが入んないとか、細かい部分がまだ戻ってきてない」。さらに、身体だけでなく、気持ちや忍耐力の部分も現役を続ける上での壁になっていた。

「自分の理想のテニスが頭の中にある中で、すごく内容的には悔しい試合でしたし、もうちょっとプレーしたいっていうのは本音ではありますけど、どうしても身体と気持ちと忍耐力みたいなのが追いついてこないので」

その一方で、会見中には思わず本音も漏れた。

「正直もうちょっとやってもいいかなっていうのは、ちょっと今出てきてるんですよね」

会場から笑いが起きると、「絶対やんないですけど」と続けた錦織。さらに「年末のチャレンジャー考えようかな」と冗談を交え、会見場に詰めかけたメディアを沸かせた。

この日の錦織は、サーブ、リターン、ラリー、フットワークのすべてにおいて、自身が求める水準には届かなかった。「ラリーになった時に自信がないからなのかやっぱり振れないし、振ったらミスするし。で、悪循環になり、足も動いてくれなかったのが最後の方まであった」。それでも、最後まで「錦織圭のテニス」を追い求めた。

「いいショットもありましたけど、なかなかこう自分のいい感覚は最後まで戻ってこなかったですね」

今年はエキシビションマッチを控えている。「全力でやりますけど、全力でやるわけではない。そこはやっぱり気持ち的には違いますよね」。公式戦とは異なる緊張感の中で、今後はテニスを「楽しむ」機会もあるという。

錦織にとってテニスとは、人生の大部分を注ぎ込んできたものだった。「いろんなことを跳ね除けて、ここまで努力できたっていうことは、自分でも誇りに思う部分はあります」。13歳でアメリカへ渡り、テニスを中心とした生活を続けてきた。

「正直、別に好きでもないアメリカに行って、テニス人生のために、(力を)注いできたっていうのは、自分ではいい選択ができたなって思う」

もちろん、後悔もある。「怪我が多かったので、そこをどうにかできなかったかなっていう後悔はたくさんありますし、どうにか勝てた、もう一試合勝っていればもっと人生変わったみたいな試合もたくさんあった」。それでも最後に残ったのは、「よく頑張った」という思いだった。

そんな錦織が、自身のキャリアで「一つだけ足りなかったもの」を聞かれると、「一番は、あと5cmぐらい身長が高かったら……」とフィジカル面について挙げた。

錦織の身長は178cm。現代の男子テニスでは大型選手が増え、サーブやパワーを生かしたプレーが主流となっている。「特に今、パワープレーにもなってきてるし、この体で強打すると負担はかかる」。その中で、小柄な選手でも工夫次第で勝てることがテニスの面白さでもあると話した。

最後には、「ルールを変えるなら……身長180以下の選手は、2~3歩前からサーブして、今の機械、AIの工夫で、打ったらシュンってベースラインまで戻って、サーブ打ったら後ろ戻ってる……みたいなのができれば一番いいかなって、先週思ってました」と、錦織らしいアイデアで会場にいた報道陣の笑いを誘った。

また、真剣な表情ではアジア男子テニスの環境について、厳しい現状を指摘した。「アジアって、どこをとっても劣勢というか、レベルもヨーロッパに比べたら低い、トラベルも時間はかかる、時差はある、練習相手、テニスコートも日本は特に少なくなってる。コーチの量、質も違う」。現在は中国勢を中心に若い選手が台頭していることにも触れ、「トップ20、30にいてもおかしくないような選手たち」と期待を寄せた。

一方で、自身が世界トップ10にいた時期に、後に続くアジアの選手が少なかったことには寂しさも感じている。

「自分がちょっと悲しいのは、トップ10にいた時に後ろでついてくる選手が、西岡(良仁)君とかいましたけど、それが少なかったなっていう悲しさは正直あります」

世界4位まで上り詰め、グランドスラムでは2014年の全米オープンで決勝進出を果たした錦織。数々の実績を残した19年間の最後に語ったのは、後悔だけでも達成感だけでもなかった。

「よく頑張ったなっていう思いは強くあります」

それが、36歳でラケットを置く錦織圭が19年間を振り返った、率直な言葉だった。


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写真:Tennis Classic