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2021.01.27

選手情報

世界2位のナダルが、完全隔離の選手に対しての考え示す「不満を言うことはできない」

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完全隔離の選手に「気の毒だ」と
理解を示しつつも「文句は言えない」

男子世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)は、『CNN』のインタビューに応じ、全豪オープンに出場している選手が隔離されている状況に「不満を言うことはできない」と、自身の考えを示した。

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オーストラリア・メルボルンに向かうチャーター機から新型コロナウイルス陽性者が出たため、同乗していた選手72人が14日間の完全隔離となっている。その多くの選手から不満の声を上がっていた。

1月29日に行われるエキジビションマッチのため、アデレードに滞在しているナダルは、それについて、「ここでプレーするチャンスがあるし、世界全体が苦しんでいる。だから、文句を言うことはできない」とコメント。「僕らを歓迎し、受け入れてくれたテニス・オーストラリアとオーストラリアのコミュニティに感謝の気持ちを伝えることしかできない。なぜなら彼らが何ヵ月も厳しい制限を受けてきたことを知っているからだ。僕たちにとっては、少なくともテニスを続けることができてよかったと思う」と、海外からオーストラリアへの渡航が制限されている中で、大勢の選手を受け入れ、大会が開催されることに感謝すべきだとした。

完全隔離されている72人の選手については、「理想的な状況ではないし、気の毒だ」としたうえで、「オーストラリアがパンデミックのために策を講じてきたことを知っていたので、僕たちはここに来る時、対策が厳しいものになることはわかっていた。オーストラリアは、この難しい時期に優れた対応をする世界の中でも最もよい例の一つだ」とオーストラリアの対応が素晴らしいものだと述べ、「もう少しポジティブな気持ちでいなければならない」と語った。

全豪オープンはこれまでどおり2月8日の開幕だが、完全隔離されている選手のためテニス・オーストラリアは、前哨戦の新設や大会スケジュールの変更、隔離明けには優先的に練習できるようにするなど対策を取るとしている。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma